「一年の計は元旦にあり」と申します。目前に迫る2016年に向け、「来年こそはいい年に！」「良縁をつかむぞ！」などの野望を抱いている人も多いかもしれません。

元旦といえば、初日の出に新年への願い事、決意をお祈りしたりしますよね。その初日の出を拝むための努力を惜しまなければ、強運がつかめるかも...。

日本で最も初日の出が早いのは、日本最東端にある南鳥島（東京都小笠原村）で5時27分ごろです。南鳥島には人が住んでいないため、人が定住している場所で最も早く初日の出が見られるのは母島（同）の乳房山山頂で、6時16分ごろ。離島を除いて最も初日の出が早いのは、"日本一の山"富士山です。標高が高い場所では、平地より日の出が早くなるためで、6時42分ごろです。

「離島や富士山頂まで足を運ぶのは、さすがにハードル高すぎ」という人には、日本の平地で一番早く初日の出が見られる場所（離島、山頂をのぞく）はいかがでしょう？

その場所は犬吠埼（千葉県銚子市）。2016年の初日の出は6時46分ごろです。

日の出は東側からスタートしますが、実は犬吠埼、日本で最も東にあるわけではありません。離島を除く日本の最東端は北海道根室市の納沙布岬ですが、地軸の傾きの影響を受けて、冬季（元日前後の10日間）に限っては犬吠埼が一番早く日の出を見ることができるのだとか。JR東日本、銚子電鉄が初日の出観賞に便利な特別ダイヤを組んでいます。公共交通機関を使って拝みに行けるため、女性にもオススメです。

「富士山は無理だけど、少しくらいの標高差なら」という人は、清澄寺（千葉県鴨川市）に足を運んでみては？ 標高が377メートルあるため、犬吠埼より2分程度早く"日本一早い"初日の出が拝めます。16年の初日の出は6時44分ごろです。

JR安房小湊駅から車で20分、JR安房天津駅から同15分の場所にありますが、唯一の公共交通機関・コミュニティバスはこの時間は運行していません。公共交通機関のみ使うとなると、安房天津駅から夜の山道約7キロを登ることに。よほどの健脚自慢でない限り、公共交通機関オンリーは厳しそうです。車で行くなら無料駐車場がありますが、例年かなり混雑するようですのでお早目に。

2016年こそ、きちんとダイエットしつつ、すてきな彼氏も見つける！という人にオススメなのが、「西の富士、東の筑波」と称される筑波山（茨城県つくば市）です。こちらの初日の出は6時44分ごろで、山腹には縁結びで知られる筑波山神社もあります。ご利益のありそうな初日の出を拝むのと一緒に、縁結び祈願までできるスポットです。

自分で登る場合、筑波山神社から男体山頂まで約90分、女体山に登るなら約110分かかります。現地で「やっぱり山登りは無理」と思った人は、筑波山ケーブルカー＆ロープウェイーの早朝運行がありますのでご安心を。

ロープウェーを使うなら、箱根駒ケ岳（神奈川県箱根町）で初日の出という手もあります。駒ヶ岳ロープウェーは元日5時30分から早朝運行していて、初日の出は6時50分ごろの予定です。晴れれば北西に雄大な富士山、遠く駿河湾から伊豆七島、湘南海岸、三浦半島、房総半島までの大パノラマが楽しめる、絶景スポットで拝む初日の出は最高かもしれません。山頂の箱根元宮を詣でたあとは、縁結びのパワースポットとして知られる九頭竜神社、箱根神社を巡る三社参りへどうぞ。

「時間的に遠出は無理。23区内で頑張るしかない」という人は、都内の高い場所を目指しましょう。

東京スカイツリー（東京都墨田区）、六本木ヒルズ（東京都港区）ともに、元旦のチケットの応募は締め切っています。

ただ、東京タワー（東京都港区）は当日でも間に合います。

元旦は6時から営業し、東京湾から昇る初日の出が6時48分ごろから見られる予定だそう。250メートルの特別展望台入場は先着80人のみで、元日4時ごろから入場整理券を配布します。150メートルの大展望台は入場制限なしですが、毎年大変な混雑ぶりです。展望台を訪れた先着2016人に「2016.1.1.」刻印入り記念メダル（非売品）のプレゼントもあります。

初日の出を堪能した後は、大展望台2階の「タワー大神宮」で初詣までできちゃいます。日本一のパワースポットと言われる伊勢神宮から1977年に御神霊を受け、23区内で最も高いところにある神社なんだそうですよ。パワースポット中のパワースポットで初詣すれば、ご利益が期待できそうですね。

気になる初日の出スポットはありましたか？ 皆さんの2016年がすてきなものになりますように。

＊ 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。