2015/12/21

【やりすぎ注意】下半身まひ、外反母趾、尿漏れ... 人気のオシャレアイテムに潜む危機

身に着けるアイテムが増える秋冬は、オシャレが楽しい季節です。忘年会にクリスマス、お正月とイベント続きで、おめかしをして出かける機会も増えます。おしゃれにも気合いが入るシーズンですが、やりすぎると痛い目に合うことも。実は、人気のファッションアイテムにこんな"危険"が潜んでいたのです。

尿漏れで悩む20代も 原因は靴に?

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まずは、もはや1年を通しての定番アイテムとなったスキニーデニム。ボリュームのあるニットなどに合わせやすいということもあり、冬コーデでは大活躍です。

このお役立ちアイテムをめぐる、衝撃的なニュースが2015年6月世界を駆け巡りました。オーストラリアのアデレード大学ロイヤル・アデレード病院のトーマス・キンバー医師らが、スキニージーンズによって、あわや一生下半身まひの障害を負いそうになった35歳の女性の症例を医学誌「JNNP」に発表したのです。

細見のスキニージーンズを履いて引っ越し作業のため何時間もしゃがみこんでいたこの女性。歩いて自宅に帰る途中に足の感覚を失い、倒れたまま数時間動けなくなり、通行人に発見されて病院に運ばれました。

彼女は「筋区画(コンパートメント)症候群」と診断されました。神経が切れ、筋肉が腫れ上がり足への血液供給量が減るというもので、自力で歩けるようになるまでに4日もかかったそうです。発見が遅れれば、この35歳の女性は下半身まひの危険性もあったのです。

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それだけではありません。冬のマストアイテム、ブーツにも危険は潜んでいます。実はブームは最もむくみやすく冷えを起こしやすい靴なのだとか。その理由は足首が固定されてしまうことにあります。そうすると、足裏やふくらはぎの筋肉をシッカリと動かす事ができなくなってしまい、下半身の血液やリンパの流れが滞ってしまうのです。

今年のトレンドといえば、つま先のとがったレディースシューズのポインテッドトゥです。カジュアルコーデもエレガントに格上げしてくれて、美脚効果も期待できる、頼りになるアイテムです。でも、長時間履くと、外反母趾や足のむくみの原因に。つま先が圧迫されることで巻き爪になることもあります。特にヒールの高いものは足先に負担がかかるので要注意。

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ポインテッドトゥに限らずとも、ハイヒールを無理に履き続けるとO脚や猫背になったり、腰痛を起こしたりと色々と弊害が出てくることは知っている人も多いと思います。衝撃的なのは、最近若い世代に広がっているという"尿漏れ"問題の原因もハイヒールの履き過ぎによるものかも知れないということです。

2015年12月15日放送の「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日)ではハイヒールの履き過ぎによる様々な健康被害を紹介しました。東京女子医科大学看護学部の中田晴美准教授は、ハイヒールの履き過ぎで体がゆがみ、尿道を絞めたり緩めたりする骨盤底筋が弱ることで尿漏れを引き起こしていると指摘しました。

40代では4人に1人、10代20代でも10%の女性が尿漏れで悩んでいるといいます。くしゃみや大笑いしたときなど、お腹に力が入ったときに「あ!」と思ったことがある人はヒールに要注意です。

とは言っても、「健康に悪いから」といってすべてを避けていられないのがファッション。仕事中は楽な靴に履きかえる、ブーツやきつい服を脱いだらマッサージやお風呂で血行を促す、連日は避ける、姿勢に気をつけて筋トレをするなど自分なりに工夫するしかありません。オシャレの道はそう簡単ではないようです。楽しむためには、見えてない時の努力も必要なのですね。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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