2015/12/ 5

怖すぎる!「たるみ」の原因を資生堂が新発見 皮膚下の「空洞化」ってどういうこと?

紫外線予防にマッサージに表情筋の筋トレ、コラーゲンたっぷりの食事......。頑張っていても年齢を重ねてくるとやはり出てくる顔のたるみ。シワやしみと違い、自覚しづらいので、数年前の写真を見て「あれ?なんか今より輪郭が......」と気付く人も多いのではないでしょうか。

2015年10月21日、ドイツのライプツィヒで開催された国際再生医療会議で、資生堂と国立がん研究セーターの合同チームが"たるみ"の原因について発表をしました。年齢が上がるほど皮膚の内側の真皮に空洞ができること、そしてこの空洞がたるみに影響していることを発見したのです。なんだかゾッとする話です。

ローズマリーが救世主に?

真皮は、コラーゲンや弾力繊維で構成され、皮膚に弾力を与えて顔の形を支えていますが、真皮が年齢とともにどのように変わっていくかは、これまで十分に解明されていませんでした。

そこで、研究チームは30~50歳代の女性30人のほおを超音波で測定。30代の真皮は細胞組織が密に詰まっているのに、40歳代以上になると、加齢とともに細胞組織に空洞ができていくことが判明しました。そして、空洞が大きい人ほど肌の弾力も悪くなり、外見上もたるんでいることが分かりました。さらに、空洞に脂肪がたまり、重みによってたるみがさらに悪化していくことも......。

怖すぎます。なにか手だてはないのでしょうか?

チームは真皮の空洞化を改善する方法を探るため、真皮の奥の皮下脂肪組織にある幹細胞「脂肪組織由来幹細胞」に着目。そして、この幹細胞を真皮の細胞と一緒に培養すると真皮の幹細胞の働きを高めてコラーゲンを生み出し、真皮のような厚みのある構造体を多く作り出すことを突きとめました。

さらに、ローズマリーから抽出した成分にこの幹細胞を引き寄せる効果があり、空洞化の改善が期待できるこということも分かりました。資生堂は、「この研究成果をスキンケア化粧品に応用していく」と話しています。

たるみに効く画期的なスキンケアが一刻も早く開発されることを切実に願います。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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