レコーディング、低炭水化物、朝バナナ、白湯、単品、ローフード、食べ合わせ、巻くだけ......。新しいダイエット法は引きも切りません。少し前だと、1日に何回も少ない量を食べる「ちょこちょこ食べダイエット」が流行りました。北川景子さんや加藤ローサさんなど、多くの芸能人も実践していると話題になりましたよね。「これなら私もできそう!」と記者の心にも光がさしたのを覚えています。
ところが、「1日に同じカロリー量を摂取しても、食事の回数が多い人は少ない人より肥満になりやすい」という滋賀県立大学の村上健太郎准教授らの研究チームらの発表が、2015年10月14日、米国栄養学会誌「Journal of Nutrition」オンライン版に掲載されたのです。これは、"ちょこちょこ食べ"信者にはショックな知らせです。
ちょこちょこ食いの落とし穴
研究チームは、米保健省が保管している「米国民の健康・栄養調査」の記録から2003~2012年までの20歳以上の男女1万8696人のデータを分析。「1日の食事の品目」「1日の総カロリー量」「食事をした時刻と回数」「定時の食事か間食か」などを自己申告してもらい、BMI(肥満指数)やウエストサイズとの関係を調査しました。
その結果、同じカロリー量を摂取したようにデータを調整すると、1日に5回以上食べている人の肥満者数は、3回以下の人に比べ、男性で1.54倍、女性で1.45倍だったのです。そして、5回以上の人は内臓脂肪量も多かったそうです。
「でも、北川景子は? 加藤ローサは? 痩せているのは何故!?」と、腑に落ちないちょこちょこ食べダイエット実践中のみなさん、少量ずつ何回にも分けて食べて痩せるにはコツがあるようです。ネットでの情報をまとめてみると......。
・メインになる食事は腹6分目で
・間食に白砂糖の糖分を含むものはNG、もちろん油で揚げたものもNG
・間食には小魚、ヨーグルト、大豆、ナッツ、野菜スティック、フルーツなどを少量
・お酒は控える(飲むときは酒量とつまみに気を付ける)
などなど。結構厳しいですよね。
実践した人の中には「満腹感がなく、常に欲求不満状態だった」「カロリー計算など自己管理が難しく、結局食べ過ぎた」などの声も。続けていたけど効果が出ないという人は、食事回数を減らす方法に方向転換した方が無難かも知れませんよ。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。