2020年に開催される東京オリンピック。選手になれなくっても参加できる方法が「ボランティア」です。1998年の長野五輪では4万4000人が参加したボランティアですが、2015年11月12日の「モーニングショー」(テレビ朝日)によると東京五輪では8万人ほどが採用されるとのことで、多くの人が参加できそうです。
でもボランティアってどうやって選ばれるの? どういう風に働くの? 「あるある」な疑問を調査してみました。
ひと足先に動けば有利?
まずはボランティアの種類に注目。ボランティアは空港や観光スポットで案内などを行う「都市ボランティア」(東京都が募集)と、競技会場や選手村などで活動する「大会ボランティア」(組織委員会が募集)の2種があり、ここでは主に後者について追及していきます。
肝心の「ボランティアの応募資格」。これはまだ正確には発表されていませんが、おそらくロンドン五輪と同じく、18歳以上であれば誰でも可能であると思われます。英語がしゃべれなくても、もちろん東京都民じゃなくても大丈夫。東京都オリンピック・パラリンピック準備局は2018年夏ごろから大会ボランティアの募集を開始すると発表しています。
申し込み手段としてはウェブサイトからになると考えられます。応募には個人情報のほか、語学能力などのスキルや資格を記入、また自己アピール欄もあるそう。
一方で日本セーリング協会など、一足早くボランティアの募集を開始したところもあります。正式な採用ではありませんが、実際の応募の際に経験者として組織委員会から推薦を受けることができるので有利、というわけです。インターネット上で現在も募集を受け付けており、ほかの競技でもこれと同じ動きがある可能性はあります。早めの動きが大切かも。
ここで気になるのが「希望した職種につけるの?」ということ。残念ながら、希望通りとは限りません。しかし、応募の時の自己アピール欄である程度操作できる、という噂もあります。たとえば、「ホテルの勤務経験があり、ベッドメイキングができます」と書けば、選手村の整備に配属される可能性も高くなるかもしれません。
そして、ミーハーとわかっていてもスポーツファンとして知りたいのが「選手と会えるのか?」。これにアテネなど2大会でボランティア経験がある市居さんは「会えます」と太鼓判。好きな選手と、とは限りませんが、競技会場のスタッフなどに回れば選手を生で見られる可能性も高まるとのことです。
そして実は大事なのが「宿泊場所」。あくまでボランティアなので、ホテルの手配や体調管理は自己責任になります。また、採用が直前まで決まらないこともあるので、働いている人は休暇申請が取りにくいかも。注意が必要です。
「一生に一度」の大切な思い出になりそうなオリンピックスタッフ、あなたもチャレンジしてみませんか。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。