おちょこ片手に旬の食材のおつまみを。おいしくてお酒も進む――。 日本酒好きには嬉しい季節です。おいしいだけではなく、飲んでもお肌にいいと聞いたら? この冬日本酒を飲む女子が増えるかも知れません。
麹菌が作る糖質が、肌のコラーゲンを増やす
日本酒が肌にいいという話はよく聞きます。女優の藤原紀香さんや長澤まさみさんを始め、美容のために日本酒風呂に入る人も多いですね。化粧水など、日本酒を使ったスキンケア商品も人気です。でも実は、今までの研究では、日本酒が肌荒れを予防する保湿機能を持つことは知られていましたが、高濃縮されたものを数日間肌に塗る必要があるとされていました。
ところが、金沢工業大学の2015年7月1日の発表によると、日本酒(清酒)に含まれるうまみ成分である「α-エチル-D-グルコシド(α-EG)」に、低濃度でも水分保持効果があり、飲んでも保湿効果が得られることが分かったのです。飲むと、皮膚組織の大部分を占める真皮層の細胞数(線維芽細胞数)が増え、保湿効果が高いコラーゲンの生産が活発になるそうです。
α-EGは麹菌によって作られる糖質です。日本酒に0.3~0.5%程度含まれ、甘みや苦み、辛みが混ざった独特の味を持ち、酒の風味や香りとなっています。日本酒をおいしくしてくれるこの糖質が、お肌に潤いを与えてくれるというワケです。なんという優れモノ。
日本酒好きには素晴らしい発見ですね。ますますお酒が進みそうですが、飲み過ぎては逆効果。ほどよい量を楽しみましょう!
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