国税庁発表の「民間給与実態調査統計(平成25年分)」によると、男性の平均年収511万円に対して、女性は272万円と半分程度にすぎないことが分かります。働く女性の給与事情、お小遣い事情はどうなのでしょうか――。
エン・ジャパンが、働く女性1069人にアンケートととったところ、平均月給は「15~20万円」が3割と最多。1か月のお小遣いは、「3万円未満」が51%で最も多い答えでした。
40代は踏ん張りどころ
毎月の平均給与額を聞いてみると、「20万円未満」が64%、「20~25万円」が23%、「25~30万円」が8%、「30万円以上」が4%でした。「30万円以上」というリッチ層は年代が上がるにつれ多くはなりますが、一方で年代とともに非正規雇用比率も上がるせいか、「5万円未満」の割合も40代で12%と20代の3倍にもなります。
なかなか満足のいくお財布事情ではなさそうですが、お小遣いはどうでしょうか? ひと月に自由に使える額を聞いてみると、「3万円未満」という女性が51%で過半数を占めました。特に40代では7割にも上り、「1万円未満」という人も20代の4倍にあたる32%でした。子供も一番お金がかかる時期に差し掛かる40代、ママたちは踏ん張りどころですね。
お小遣いに満足しているのは31%にとどまります。20代(31%)、30代(33%)に比べ、40代(25%)では満足度がやや下がりますが、年代による大きな差はないようです。
金額別の満足度では、「1万円~3万円」では24%、「3万円~5万円」では35%、「5万円~10万円未満」ので47%が満足と半数に迫り、「10万円以上」の人は59%が満足と答えています。当然ながら、金額が高くなれば満足度も高まるようです。中にはひと月に20万円以上を自由にできるという女性も。羨ましい限りです。
もっと自由に使えるお金があったら何に使うか聞いてみると、58%の人が「趣味・娯楽」と答えています。続く「衣服・化粧品の購入」(44%)、「習い事」(40%)、交際費(32%)とトップ4までは自分が楽しむためにお金を使いたいという気持ちが強いようです。ただ、その願望も年を追うごとに少なくなる傾向にあります。
20代は「親孝行」(41%)、30代は「親孝行」(31%)と「子どもの教育・習い事」(30%)、40代では「子どもの教育・習い事」(41%)と、自分以外にお金をかけたい対象にも変化が。自分以外にお金をかけたい対象がいる...たとえお小遣いが少なくても、それはそれで幸せの証ですよね!
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。