ほうれい線や目じりのシワを「笑いジワ」と呼ぶように、笑うこととシワを結び付けて考える人は多いですね。それは日本だけではないようで、2015年2月にはシワができることを恐れて40年間笑わなかったイギリスの女性がネットを騒がせました。
「ボトックス注射やどんな高価な美容クリームよりも、笑わないのが一番。おかげで1本のシワもないわ」というこの女性、10歳で笑うのをやめ、結婚式の時も娘を出産したときもニコリともしなかったそう。確かに、50歳(当時)という年齢の割にはツルッとしています。
一方で、免疫力アップなど"笑いの効果"についても注目が集まっています。お肌のシワ予防のためには、笑わない方がいいの? それとも笑った方がいいの――? 専門家のサイトをみると、こんな答えにたどり着きました。
「よく笑う人の方がシワは出ないという研究結果が多い」
そもそもシワは、皮膚の水分の減少や、皮膚の中の弾性繊維が衰え、伸びた皮膚を引っ張る力が弱くなることが原因で出来るものです。つまり、「水分」と「老化」が原因なので、笑おうが笑うまいが、いずれ誰でもシワが出来るということです。
笑いジワと言われるほうれい線などは、表情筋の衰えに関係しているようです。顔の表情筋で普段使われるのはわずか3割。使われない表情筋は委縮し、周りのリンパ液の流れが滞り、くすみやむくみを引き起こします。弾力が失われたことによって、重みを支えられず、たるみが生まれます。このたるみがほうれい線です。
さて、この表情筋ですが、何歳になっても鍛えられるということです。一番の方法は「大笑い」すること。特に、口角が上がった時に表情筋のツボが刺激され、新陳代謝が高まるそうですよ。「笑いジワ」予防には笑うのが効果的だったワケですね。
また、笑いは美容の大敵・ストレスの解消にもなります。ストレスが溜まると女性ホルモンの分泌が減り、お肌が荒れます。「作り笑いでもお肌はキレイになる」と言われるほど、笑いは美肌の味方なのです。
素敵な笑顔は多少のシワも相殺してくれるはず。個人的には、ツルツルでも固い表情をしている女性よりは、笑っている女性の方が魅力的かなと思います。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。