先日、北斗晶さんが乳がんを告白、摘出手術を受け、大きな話題を呼んでいます。この出来事は、日本人女性のうち生涯に乳がんを患う人は12人に1人とされるデータからも、決して他人ごとではありません。
そこで注目されるのが「ピンクリボン」。ピンクリボンは「乳がんで悲しむ人を一人でも減らしたい」という思いから生まれた、乳がんの啓発活動に使われている世界共通のシンボルです。10月1日は「ピンクリボンデー」、これを機会に、ピンクリボンについて詳しく知ってみましょう。
見るだけでもピンクリボンに参加
日本でも2000年代から広まりを見せているピンクリボン活動は、支援団体だけでなく企業なども積極的に取り組んでいます。
たとえば女性下着の販売を行うワコールは、店舗の売場でブラジャーを1枚試着するごとに客に代わって10円を寄付する「ピンクリボン・フィッティングキャンペーン」を実施。また公式サイトでは知識を増やしながら寄付できる「ピンクリボン検定」を設置するなど、啓発にも力を入れています。
ほかにもユナイテッドアローズやエスティローダーといったファッションやコスメを扱う企業も、売り上げの一部を寄付するキャンペーン商品を販売しています。
また2003年からスタートした「ピンクリボンフェスティバル」が企業などの協賛を受けて行っているのはきっかけづくり。歩いてメッセージを伝える「スマイルウオーク」や最新の情報やケアについて知ることができるシンポジウム、街頭キャンペーンなどさまざまな形で啓発をしています。
これらの動きや取り組みを見ると、色々な場面でピンクリボンが広まりを見せていることがわかります。何よりもまず乳がんを知ること、そして早期の検診と治療へとつなげることが、ピンクリボンの取り組みなんです。
10月1日には東京タワーやスカイツリー、清水寺、そして姫路城がピンクにライトアップされます。乳がんで悲しむ人が1人でも少なくなるよう、ピンクリボンを通して、検診受診やキャンペーンの協力など、できることから始めてみませんか。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。