景気回復にベア、ボーナスアップ...など、景気のいい話を耳にする機会が増えていますが、サラリーマンの"景気の上向き"具合は......? 妻から夫へのお小遣い制を取っている30代から50代までの既婚サラリーマン1854人に調査したところ、ランチ代を含むお小遣いの平均額は3万1091円。2人に1人以上が「金額に不満」と答えています。
バイトで副収入を得る夫
どうやら、職場での飲み会や趣味の費用にランチ代まで含めて3万1091円で賄うのは、厳しそうです。調査によると、既婚サラリーマンたちのランチ代を含むお小遣いの希望平均額は4万8477円。実際もらっている平均額とは、1万7386円もの差があります。
実は、同様の質問を既婚女性618人にも行っているのですが、「妻が妥当と考える夫のお小遣い額」の平均は3万1193円。実際の平均額と、たった102円の差しかありません。この状況から見ても、今後も既婚サラリーマンたちのお小遣いが据え置かれることは明白! 打開策で考えられる"値上げ交渉"も決裂に終わってしまったら...。残るは、自力救済の道のみです。
実は「給与以外の収入を得ているか」と質問したところ、半数近い46.2%が副収入を得ていると答えています。
主な副収入のトップに挙がったのが、「NISAや株などの投資」(18.7%)。以下、「オンラインアンケート等の回答」(18.0%)、「オークションやギャンブル」(9.7%)、「FXなどの外国為替取引」(7.2%)、「アルバイト」(5.7%)と続きます。
NISAや株、外国為替取引、ギャンブルなどは、うまくいった場合は臨時収入につながる一方、一歩間違えば貴重なお小遣い自体を失ってしまいそうな気が。かなりリスキーな賭けですが、それでもお小遣いを増やしたい世のサラリーマンの切なる思いが見え隠れします。
ファイナンシャルプランナーの横山光昭氏は、お小遣いの増額がなかなか言い出しにくいのであれば、使い方でお小遣いの満足度を高めることが効果的-とアドバイスしています。「使い方を充実させるには管理することが大切。管理できると、使い道がわかりやすいし、家族にもお小遣いの使い方について信頼されるようになる」のだとか。
例えば、口座残高が利用上限額になるデビットカードを使うことで、「お金のことを把握でき、やりくりも工夫上手になれる」そうです。やりくり上手さをアピールして、お小遣いアップにつなげるやり方もアリかもしれませんね。
【調査概要】
調査実施会社:株式会社マクロミル
実査期間:2015年8月7日~12日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:30代~50代の既婚男性1854人、30代~50代の既婚女性618人
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。