まだ5月というのに、東京都心でも2日連続で30度超の真夏日を記録するなど、異常としかいえない暑さが続いていますよね。コンクリートに覆われた街中は、暑さも数割増し。噴き出す汗を拭きつつ、「緑の木陰や水辺が恋しい」と遠い目で呟いている人も多いのでは？

実はこの春以降、緑や水、花など自然豊かな"都会のオアシス"が都内に続々登場しています。気軽に立ち寄れそうな4か所を集めてみました。

15年4月29日、西武池袋本店（東京都豊島区）の9階屋上に登場したのが、印象派絵画のような庭を備える"天空の庭"です。フランスの印象派画家、クロード・モネの名画「睡蓮」を思わせる睡蓮が咲く池、風にそよぐシダレヤナギに華やかなバラのアーチを備えた「睡蓮の庭」は、都心の青空とさわやかな風が吹き抜ける水辺を同時に楽しめるぜいたくスポットです。

季節の花に彩られた「センターラウンジ」や、荒川流域に自生する在来種の植物と広々とした芝生を見ながら過ごせる「グラスフィールド」も見どころのひとつ。また、テラスレストランやフードカートも充実しているので、水と緑を愛でながら食事を楽しむこともできます。

ピクニック気分ならここ、テラスマーケット（東京都世田谷区）です。約6000平方メートルもある屋上緑化「ルーフガーデン」は、多摩川の河岸段丘や等々力渓谷をイメージしたエリア。「原っぱ広場」「青空デッキ」「めだかの池」「菜園広場」の4つのテーマ別に分かれています。

「青空デッキ」は富士山、多摩川が望める絶景スポット。原っぱでくつろぐもよし、童心に帰ってめだかを眺めるもよし。お弁当持参でのんびり過ごすのも楽しいかもしれません。15年4月24日に開業。世田谷区初のシネマコンプレックス「109シネマズ二子玉川」、TSUTAYAの「二子玉川 蔦屋家電」など18店舗が入っています。

神保町駅方面から神田警察通りをつなぐ並木道、水路が印象的なのが、2015年5月15日グランドオープンしたばかりのテラススクエア（東京都千代田区）。1000平方メートル超の緑豊かな広場には、生物多様性にも配慮したバードバス（鳥の水飲み、水浴び場）もあり、運が良ければ皇居や上野公園から飛来した野鳥の観察もできます。

日本古来の樹木、草花を中心に植えられた植生は、季節ごとに違う表情で出迎えてくれます。テラス席には、カフェ、レストランもあるので散歩で疲れたら立ち寄ってみて。

かつて東急東横線が走っていた線路跡地に広がる全長220メートル、3200平方メートルの敷地にできたログロード代官山（東京都渋谷区）。スタイリッシュなコテージが点在する敷地内を、端から端まで散策路が結んでいます。公園や別荘地を目指した空間には、四季の折々の花と緑が植栽されています。

自然体かつ、代官山らしいセンスを感じさせる空間は「季節の移ろい、色、風、香り、発見、癒し」がテーマ。代官山の街中にいながら、別荘地での避暑気分を味わえるかも。15年4月17日に第1弾オープンしています。

しばらく暑い日々が続きそうですが、都会の新オアシス巡りで乗り切ってみてくださいね。

＊ 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。