出雲あきらの演劇Life
トニー賞授賞式に22回出席している唯一の日本人、出雲あきら氏が今注目のお芝居を紹介。演劇評論家でありながら現役広告マンでもある出雲氏独自の視点で、ビギナーさんにもぴったりな1本を紹介します。
2015/1/14

【第21回】エキゾチックなダンスと歌が頭から離れない! インドが舞台のマサラ・ミュージカル日本初上陸

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大ヒット映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』や『ボンベイ』などの作曲に携わり、2008年の『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞作曲賞を受賞した、インドのモーツァルトと称される作曲家・A.R.ラフマーン。彼の才能に惚れ込んだミュージカル界の巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーがプロデュースし、2002年にロンドン・ウエストエンドで初演され大ヒットしたのがミュージカル『ボンベイドリームス』です。2004年にはブロードウェイでも上演され大評判となった本作品が、この度、日本人キャストによって上演が実現されることになりました。

ラフマーンが手掛ける劇中の楽曲は、伝統楽器を多用した古典的なインドの楽曲から心情をしっとりと伝えるバラードや壮大なポップス、さらにハードロックまで、幅広い曲調で構成されており、東洋と西洋の融合が見事になされています。

独特なリズムと振りで歌って踊る豪華絢爛な世界

1998年、『ムトゥ 踊るマハラジャ』の大ヒットをきっかけにマサラ・ムービーと称されるインド映画が日本で一大ブームになりました。しかし、3時間近い上映時間と、どれも同じに見えてしまうダンスシーンというインド映画の特徴に日本人が馴染めず、ブームは急速に廃れていきました。

ところが、2年前に公開された『ロボット』がヒットし、日本で再びインド映画のブームが起こりそうな気配があります。

本作はインド映画同様、独特なリズムと振りで歌って踊る豪華絢爛な世界がステージ一杯に広がります。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]スラム街出身の映画スターを夢見る青年が目の当たりにする光と闇......
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