2014/11/ 5

映画「祝宴!シェフ」チェン・ユーシュン監督に聞く/台湾料理と文化を一度に味わえる映画

いつのまにか16年たっていた

──新作まで16年も開いた理由を教えてください。

「ラブゴーゴー」の後に台湾経済が低迷し、映画業界も不景気になった。私の気持ちにも影響した。どんな脚本を書けば観客が見てもらえるか分からなくなった。当時脚本を2本書いたが「受け入れらないだろう」と思い、自分の道が見えなくなった。そこで「ちょっとCMを撮ってみよう」と思った。2、3年CMのディレクターをやればいいと思ったら、いつのまにか16年たっていた。

──台南を紹介する作品でもある。作品を見て「行ってみたいな」と思う日本人も出てくると思います。監督からみた台南の魅力は。

台湾は一つの色に決められない国。地方それぞれに特色があり、台南といえば誰もが食べ物を思い出す。伝統ある古い街で、日本の京都のよう。軽食の種類が多く有名だ。台南と食べ物は切っても切り離せず、中でもアナゴの炒めものが名物。人情味のある土地柄で、人々は親切。ロケ撮影の半分は台南だったが、地元の人たちはとても協力的でいろいろ助けてもらった。

──今後はどんなテーマを撮りたいですか。

ブラック・コメディーを撮ってみたずっといと思っているが、まだ脚本を書けていない。武侠もののコメディーなどいろいろな撮影依頼も受けている。現在検討中だ。


「祝宴!シェフ」(2013年、台湾)

監督:チェン・ユーシュン(陳玉勳)
出演:リン・メイシウ(林美秀)、トニー・ヤン(楊祐寧)、キミ・シア(夏于喬)、ウー・ニエンチェン(呉念真)、クー・イーチェン(柯一正)
2014年11月1日(土)、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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