また、ジャパンエキスポには、文化、アート交流などを目的とした団体の参加も少なくない。ファッションデザイナー高田賢三氏が、震災復興支援のためにフランスで立ち上げた非営利団体、おきあがりこぼしプロジェクトもその一つだ。漫画家ちばてつや氏の呼びかけで、日本の漫画家たちが絵付けした、福島県会津地方の民芸品おきあがりこぼし60体が展示され、絵付けのワークショップも行われた。同団体の渡辺実さんは、「日本が好きでも社会問題には関心がなさそうな若い世代にフクシマのことを知ってもらおうと出展したのですが、16、17歳くらいの若者たちが、フクシマのことを気にかけて『現状はどうなっているのか知りたい』と言ったり、ワークショップにも熱心に参加してくれました。政治的メッセージ抜きで、フクシマに目を向け、忘れないようにしてもらう、いい機会になったと思います」
去年あたりがピークで、過渡期を迎えたといわれているジャパンエキスポだが、今後はコスプレとオタクの祭典からの脱皮を図り、もっと広く日本を知ってもらうためのイベントへの発展が期待される。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
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