慢性的な運動不足ですぐに体にガタがくる。こないだもひどかった。仕事終わりに飲みに行こうと、表参道付近を友人とさまようこと1時間。歩いたし余計にアルコールが進むぜと飲んだ二日酔いの朝、頭が痛いのとは別に、なぜだか足の付け根が痛い。これってもしかして筋肉痛か。しかもなぜ足の付け根なんだろう。
年齢を重ねていくと、ワケのわからない部分が痛くなっていることが増えた。別に開脚したわけでもないのに、よほど歩き方が変なのかしら。ヤダヤダ、こんなことでみじめな想いをするのはゴメンだ。
「汗がしたたるイイ男」とでも思ってらっしゃるのかしら
ということで、一念発起して近所のジムに見学に行ってみると、皆さんひと汗かくどころじゃなく、大量の汗をダラダラとこぼすようにかきながら、ウエイトトレーニングやジョギング、バイクに励んでいらっしゃる。
ところが、そこで思わぬ光景に出くわした。スタジオで何かのクラスが終わったのだろうか、続々と参加者が退出していく中で男性が一人残っている。30代とおぼしき彼はポケットからスマホを取り出し自撮りを始めたのだ。
彼に釘付けになった。「汗がしたたるイイ男」とでも思ってらっしゃるのかしら。ランニングシャツ姿の自分の姿を懸命に角度を変えて撮影している。あ~、ここにも発見しちゃったよ、世界中で流行しているという「セルフィー(自分撮り)男」だ。撮影していた男性はそんなにマッチョでもないし、大変失礼ですが、お顔もどちらかというと残念な部類の方。いっときオバマ米大統領も自撮りにハマッていることで話題になったけれど、そんなにみんな自分が好きなの。いや、何が面白いんだ?
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。