私のような人間には朗報ですよ、これはありがたい。おもわず、やった~と小さくガッツポーズしたのが、終電を試験延長するというニュースだ。全国の大都市で検討・導入されているようですが、賛成だな~。電力消費問題やタクシー業界圧迫などさまざまな意見や問題もはらんでいますが、なんといってもジリ貧フリーランスの人間には、とっても嬉しい。
番組制作予算削減で、深夜に会議が終わってもタクシー代は出ない。終電なんてもう3時間前に終わってるよという場合でも、タクシー代は出ない。これってどうなのとフリーの女性ディレクターに相談したら、きっちり車代として最後にまとめて請求しているとのことだった。けれども、私なんてまだペーだからプロデューサーにお金チョーダイっていいにくい。「車代込みのギャラと思ってね」と言われそうだし。いや、それにしても、そこまで含まれているかなぁと首をかしげたくなるようなスズメの涙のギャラですが。
タクシー代節約にはありがたい
仕事だとあがきにくいけれど、自分の飲み時間の場合はどうか。本当は節約のために終電で帰りたい。でも、飲んでいるとどーでもよくなってきてしまう。それでも、タクシー代を少しでも浮かせるように、ムダな抵抗をしてしまう。六本木で飲んだ帰りにタクシーにすぐ乗るのが嫌で、渋谷を越えてもまだ歩いてみたことがあります。酔った勢いのなせる技か、深夜2時過ぎに女ひとりヒールでカツカツ歩いて、よくもまぁ何もなかった。
ようやく疲れていざタクシーに乗ろうと思っても、渋谷からの乗車中で空車タクシーなんて1台も走っていない。タクシー待ちすること15分。そんなムダな時間を過ごしていると、ようやく1台の空車がピタっと止まってくれた。そして運転手さんに言われた一言。
「お客さん、ずいぶんと歩いていたでしょ。反対車線を走っていたんだけど、歩いてるお客さん見えてさ、まだ歩いてるかなあ、そろそろもう乗りたいんじゃないかなあと思ってこっちの車線来たら、いたのよ」
わ、やっぱり深夜の女1人歩きは目立つのね。もうこれからはやめようと思った瞬間でした。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。