2013/10/19

映画「マッキー」/主人公はハエ!ユーモア&サービス精神たっぷりの異色インド映画

言語だってごちゃ混ぜ!ワールド全開

インド南東部の言語・テルグ語映画であることも興味深い。多言語国家のインドでは、ヒンディー語、タミル語、テルグ語、マラヤーラム語など、地域ごとにさまざまな言葉で映画が作られている。「マッキー」のメガホンをとったのは、テルグ語映画界の人気監督S.S.ラージャマウリ。ハエの敵役スディープを演じたのは、インド南西部・カンナダ語映画界のスター、スディープだ。ムンバイを中心としたいわゆる"ボリウッド"発のヒンディー語映画だけでなく、別言語の映画世界をのぞく意味でも興味深い。

ハエを相手に戦うスディープは、どこか滑稽で愛嬌すらある。あっけなく殺されてしまうナーニも、かわいらしく健気なサマンサも魅力的。観客を楽しませることではピカ一のインド映画が、サービス精神たっぷりに送り出す娯楽作だ。


「マッキー」(2012年、インド)
監督:S.S.ラージャマウリ
出演:ナーニ、スディープ、サマンサ・ルサ・プラブ
2013年10月26日、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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