事態が急展開を始めるのは、奈緒子が醍醐(竹中直人)を接客した時だ。醍醐の命令で奈緒子は店のオーナーで女王役の木下(屋敷紘子)と役割を交代。強いられて鞭をふるううちに、奈緒子は自分でも気づかなかったサディスティックな快感に目覚めていく。
石井監督が「このシーンをきっかけに彼女は変わった」と語るように、壇蜜の表情がにわかに狂気を帯び始め、ことのほか迫力がある。しかしここはまだクライマックスへの入口に過ぎない。
真性のサディストだという神山(伊藤洋三郎)とのプレイの最中、その瞬間はやってくる――。32歳の奈緒子が17歳の奈緒子へと回帰する衝撃のラスト。壇蜜の取りつかれたような演技が尋常ではない。
「甘い鞭」(2013年、日本) 監督:石井隆 出演:壇蜜、間宮夕貴、中野剛、屋敷紘子、中島ひろ子、竹中直人 9月21日、丸の内TOEIほかで全国順次公開。作品の詳細は公式サイトまで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。
「半径100メートルの面白さ」が見つかる地域と街のニュース・コラムサイト
毎日更新! オリジナル動画、記者会見やイベント映像もお届け
急がず、慌てず、円満にスマホ疲れのストレッチ
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。
このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ機能拡張等)を無効にしてページを再読み込みしてください