2013/8/15

映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」/予想を上回るスピード感に "トレッキー"も大満足!!

1966年、米国でSFテレビドラマ「スタートレック」(邦題:宇宙大作戦)の放送が始まった。広大な宇宙へ調査に旅立った「U.S.S.エンタープライズ号」の活躍を描いた作品は、79年にオリジナルキャストで映画化。シリーズとなってファンを生み続けた。

冒頭のつかみ演出でテンションが上がり、物語は本題へ

2009年、J.J.エイブラムス監督により、テレビ版の前日譚である映画「スター・トレック」が製作。キャラクターを若返らせ、オリジナル版に敬意を払いつつ、娯楽性に富んだ斬新な作品になり、監督のセンスの良さを感じさせた。

舞台は西暦2259年。火山惑星を調査中、予期せぬ地殻変動に巻き込まれたカーク(クリス・パイン)。任務中のスポック(ザッカリー・クイント)と原住民を救うため、カークは重大な規則違反を犯し、エンタープライズ号の艦長を解任される。同じころ、ロンドンの宇宙艦隊基地が爆破され、多くの死傷者が出る。カークらはサンフランシスコの艦隊本部に集結。犯人とみられる艦隊士官・ハリソン(ベネディクト・カンバーバッチ)の身柄確保に動き出す。

エイブラムス監督にとってシリーズ2作目。前作で物語の設定は説明済みで、今回は飛ばし気味にスタートする。未開の惑星で巻物を奪い、白塗り原住民に追われるカーク。「インディ・ジョーンズ」を思わせる冒険活劇の定番演出だ。次々と襲いかかるピンチは、物体を瞬間移動させる"移送装置"、宇宙船が高速移動する"ワープ"など、おなじみの技で乗り越える。冒頭のつかみ演出でテンションが上がり、物語は本題に入る。

物語の影の主役はカンバーバッチ演じるハリソンだ。カークに復讐心を抱き、知能・体力とも秀でる冷酷で謎めいた男。ハリソンは次々わなを仕掛け、カークはまんまとはまってしまう。そんな中、ハリソンの攻撃でカークの恩師パイク提督(ブルース・グリーンウッド)が死亡。複雑な思いが交差するカークを、驚愕の事実が待ち受ける。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]エンタメ要素たっぷり 「スタートレック2」を思わせるクライマックスへ
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