2013/7/12

映画「バーニー みんなが愛した殺人者」/「スクール・オブ・ロック」コンビが再タッグを組んだブラックコメディ

当時の事件を知る町民が出演

ジャック・ブラック、シャーリー・マクレーン、検事役にマシュー・マコノヒー。名優・個性派の演技合戦が見どころだ。ブラックはいつも通り柔軟な怪演、マクレーンは嫌われ役を悠々と演じている。

面白いのは事件を知る本物の町民が登場し、当時の様子を語る映像が入るところ。バーニーの人物像が徐々に浮き彫りになっていく。田舎町にとってはセンセーショナルな事件であった一方、バーニーが地元で愛されていたことがよく分かる。

インタビュー映像に再現ドラマを合わせた作品は、NHKドラマ「未解決事件」にみられるように、テレビが得意な手法。ハリウッド映画としては珍しい。殺人事件を題材にしながら、どこまでも大らかでブラックな展開。お国柄を感じさせる作品だ。


「バーニー みんなが愛した殺人者」(2011年、米国)
監督:リチャード・リンクレイター
出演:ジャック・ブラック、シャーリー・マクレーン、マシュー・マコノヒー
2013年7月13日、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかで全国公開作品の詳細は公式サイトで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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