デビュー作にして「新人監督賞」受賞
舞台はフェリー上から中国へ。随所に挿入されるアクション、不慣れな中国でのロケ、寒さや時間的な制限。撮影は「とにかく大変だった」とチェ・ダニエル。初のサスペンス作品出演を「撮影の速さやテンポなどすべてが勉強になった。サスペンス作品は決まったルールで撮られる。アドリブもほとんど使わなかった」と振り返った。
また、キム・ホンソン監督にとっては今回がデビュー作。イム・チャンジョンいわく「とにかく自分を追い込み、疲れさせ、すべてのことに執着する監督。3日3晩寝ずに撮影したこともあった」。チェ・ダニエルも「(撮影では)ストレスがたまって......自分が悪人になった気がした(笑)」。そんなこだわりもあってか、韓国最大級の映画賞・青龍賞(昨年12月)で、キム監督は新人監督賞を獲得した。
今後は俳優として「真心を持って演じたい。真面目に生きることが、演技に溶け込むようになりたい」と意欲を見せるイム・チャンジョン。「俳優になる前は臆病で平凡だった」というチェ・ダニエル。「日々『こんな自分でも使い道がある、どこかに必要としてくれる人がいる』と感じる。人の手で作った見た目のいいビルより、大自然の方が強くて素晴らしいと思う。僕も自然に演じられる、自然な俳優になりたい」と話していた。
「共謀者」(2012年、韓国)
監督:キム・ホンソン
出演:イム・チャンジョン、チェ・ダニエル、オ・ダルス、チョ・ユニ、チョン・ジユン
2013年6月1日、シネマート六本木、6月22日ブリリアショートショートシアター、7月シネマート心斎橋ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。