2013/4/17

映画「カルテット!人生のオペラハウス」/ダスティン・ホフマン会見 75歳で監督に挑戦した理由

「老いても可能性は自分で決める。他人に言われる筋合いはない」

──現在75歳。多くの人がリタイアを考える年齢ですが、初めての監督体験で何に一番ワクワクしましたか?

"高齢者革命"がまさに今始まっていると思う。私は「75歳と半分」だけど(笑)、先日90歳代の女性がスカイダイビングを楽しんだというニュースを見た。ポルトガルには103歳の現役映画監督もいるしね。

「カルテット!」では、引退したオペラ歌手やミュージシャンを集め、ドキュメンタリー風に描きたかった。ジャズトランペッターのロリー・ヒューズは「ここ20~30年は仕事の電話を受けたことがない」と話していた。低予算にもかかわらず、ほとんどのミュージシャンが出演を快諾してくれて、朝8時から12時間以上、進んで撮影に臨んでくれた。

老人たちは人生が終わったわけではない。仕事を40年、50年と続けてくると、他人から「あなたはこれはできない」と言われたりするけれど、そんなことを誰かに言われる筋合いはない。私たちが決めることなんだよ。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]「本当はピアニストになりたかった。俳優は...2番目かな」
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