2013/2/19

映画「ジャッジ・ドレッド」/迫力満点!大人の娯楽アクション英コミック・ヒーローの再映画化

斬新な視覚表現、ブラックな視点に大人も満足

スケールを広げすぎた1995年版に対し、時間を1日、場所を高層アパートに絞ったことで、濃密なハードアクション作品となった。ストーリーはいたってシンプル。鍵となるのは、ギャングの資金源の違法薬物"スローモー"だ。服用すれば時間感覚が狂い、幻覚ですべてがスローモーションに見える。その映像を観客の視点で再現する。

米大統領暗殺を複数の視点で描いた「バンテージ・ポイント」(08)のピート・トラビス監督らしく、映像表現はバリエーションに富んでいる。軌道を描く銃弾、貫通して吹き飛ぶ肉片をスプラッター描写したり、アンダーソンが相手の思考を透視した内容を絵として見せる。妥協しない暴力描写とブラックな視点は、「ロボコップ」(1987)のポール・バーホーベン監督の演出を彷彿させる。新生「ジャッジ・ドレッド」は、迫力満点の大人の娯楽アクションに仕上がった。


「ジャッジ・ドレッド」(2013年、英・南アフリカ)
監督:ピート・トラビス
出演:カール・アーバン、オリビア・サールビー、ウッド・ハリス、レナ・ヘディ、ドムナル・グリーソン
2013年2月16日、2D・3D同時全国公開。作品の詳細は公式サイトで。

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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