映画が完成したのは2011年。奇しくも福島の原発事故が起きた。「ちょうど編集作業に入ったところだった。ああ、また同じことが起きてしまった。ショックだった。自分が撮影したフィルムと、テレビのニュース映像が同じに見えた。不思議な感覚でした」
ドイツやイタリアでは原発廃止へと動いた。しかしウクライナは今も原発に依存し、日本も廃止への明確な姿勢を見せない。
「放射能は目に見えない。正確な情報も入ってこない。だからその影響を想像し、理解しにくい。私もゾーンでの撮影時、放射能の存在をつい忘れることがありました。放射能が怖いと思っても、被災者への遠慮で大きな声が上げられない面もあります。チェルノブイリの事故は忘れられかけ、福島もそうなるかもしれない。しかし、一度起きたら人生がすべて破壊されるのが、原発事故の恐ろしさ。もう1度そのことをよく考えてほしいです」
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
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