2013/2/ 5

映画「王になった男」
イ・ビョンホン来日会見「楽しくて痛快!『自分が王だったら』と思って観て」

俳優には突拍子もない考えが必要。いくつになっても少年の気持ちが大事

──イさんは、俳優として常に自分を磨いている印象があります。身体的、精神的に気を付けていることはありますか?

俳優という職業は、何かを練習したり、勉強したりすることで深みを出せるものではないと思うんです。なぜなら、「体を使って人生を語り、見せる」仕事だからです。後輩にはよく「分別を持ってはいけない」と言っています。俳優や芸術家には奇抜なアイデアや創意工夫が必要で、時には突拍子もない考えが大事になる。分別があると、いろいろな創造の芽を断ってしまうでしょう。

韓国では子供が成長する中で、親は「もっと大人になれ。分別を持て」と小言を言いますが、私は後輩に逆のことを言っていますね。「年齢がいくつになっても、少年の気持ちを持ったほうがいい」。それでこそ、いいアイデアも浮かび、表現もできるんです。



「王になった男」(2012年、韓国)
【ストーリー】王と瓜二つだったために、毒殺の危機に怯える王・光海の影武者をつとめることになった道化のハソン。大臣たちの陰謀の気配が渦巻く宮中での不安から、暴君と化していた光海。ある日、病床についたことをきっかけに、妓生宿で腐敗した権力の風刺をしていたハソンが極秘の代役として王にすり替わる計画が実行される。偽物の王が、本物の王に成り済まして政治の矢面に立つ15日間。その中でハソンは、最初は戸惑いながらも、次第に操り人形ではない民のことを考える真の王として周りを魅力していくのだが...。
監督:チュ・チャンミン
出演:イ・ビョンホン、リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、キム・イングォン、チャン・グァン、シム・ウンギョン、キム・ミョンゴン
2013年2月16日、新宿バルト9、丸の内ルーブルほかで全国公開。オフィシャルサイト

記事提供:映画の森

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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