2012/4/15

最後の宗教画家・ルオー 名画に隠れた「謎」解く展覧会

東新橋にある「パナソニック 汐留 ミュージアム」では2012年4月7日から、「ジョルジュ・ルオー 名画の謎」が開催されています。

「古きヴェルサイユ(Vieux Versailles)」1950年 油彩・皿
「古きヴェルサイユ(Vieux Versailles)」1950年 油彩・皿

ジョルジュ・ルオーは"最後の宗教画家"とも言われる20世紀フランスの代表的な画家。独特の太い描線と厚く塗り込められた絵の具、独特な色彩という作風で、キリストなどの宗教画をはじめ、娼婦やサーカス芸人を題材にした作品を中心に発表してきました。

同館には約230点ものルオーの作品が収蔵されていますが、作品の状態点検や修復作業の中で、作品に隠されたさまざまな「秘密」が明らかに。たとえば、「古きヴェルサイユ」という作品の表面には大きな凹凸がみられますが、実はこの作品はキャンバスでなく陶器のお皿に描かれていたのです。また、顕微鏡での観察により、描かれてから60年以上経った今でも乾いてないままの絵の具が発見されました。

今回の展示会では、こうした作品の秘密にスポットを当てる形で、収蔵作品が一挙に公開されています。作品を詳細に見続けることで分かってきた絵画の秘密や逆に深まった謎など、ユニークな視点から名画を鑑賞することができます。

6月24日までの開催。開館時間は10時から18時で最終入館は17時30分まで。毎週水曜日はお休みです。入館料は一般500円。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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