東京国立博物館と凸版印刷は、重要文化財「洛中洛外図屏風(びょうぶ=舟木本)」(江戸時代・17世紀)の実物大複製を、東京国立博物館のミュージアムショップで2012年3月20日から販売する。
デジタルアーカイブを活用し、細部まで再現
『東京国立博物館創立140周年記念「洛中洛外図屏風(舟木本)」高品位複製』Copyright 2012 TOPPAN PRINTING CO., LTD.
東京国立博物館と凸版印刷の共同プロジェクトの一環として、2009年に高精細デジタルアーカイブ化した「洛中洛外図屏風」のデータを活用したもので、東京国立博物館絵画・彫刻室長・田沢裕賀の監修のもと、凸版印刷のデジタル技術と高品位印刷「プリマグラフィ」で複製を制作した。繊細に描かれた極めて小さな人物の細部まで再現し、経年変化で失われた色彩を復元している。
表装は角を面取りした縁、銅鍍金といぶし加工を施した金具を採用し、洛中洛外図屏風が制作された当初の雰囲気を演出しており、現代のデジタル技術と伝統工芸的な手法によって実物と同じ大きさに仕上げた。
価格は300万円だが、2012年3月20日~2013年3月31日までは、東京国立博物館140周年記念期間限定特別価格の250万円で販売する。
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