ビジネス・ブレークスルー(代表取締役・大前研一)は、問題解決力トレーニングプログラム(http://www.lt-empower.com/)が実施した「ビジネスパーソンのストレス調査」の結果を、2012年3月5日に発表した。調査は2012年2月10日~2月24日、ビジネス・ブレークスルー大学の講義を受講している全国のビジネスパーソン2171人に対してインターネットで行われた。
「自分で仕事をコントロールできるかどうか」が決め手
ビジネス・ブレークスルー 問題解決力トレーニングプログラムホームページ
今回の調査の中で最も興味深かったのは、ストレス比率が低いのは年収300万円台以下か、年収1000万円以上と二極化されるという点だ。ストレスにつてい「すごく感じる」「少し感じる」と答えたのは、年収300~399万円が63%、年収299万円以下が58%。また、年収1000万円以上も64%だったのに対し、年収400万円から999万円まで3つに分けた年収帯ではいずれも73%と数値が高かった。この点について同社では、「厳しいビジネス環境でストレスをあまり感じずに働くためには、年収1000万円以上を目指すのか、年収よりもストレスフリーを目指して300万円台以下で働くのか2つの選択肢があることを意味している」としている。
また、年収1000万円以上でストレスを感じていない人の理由をみると、最も多かったのが、「仕事内容を自分でコントロールできる」(86%)で、それに続くのが「社内の人間関係が良好」(41%)、「労働時間が適性」(39%)だった。どうやら、役職の高さにともない裁量権が大きくなることに加え、時間のコントロールが可能になることで、プライベートとの両立・私生活の充実につながっているようだ。
ストレスを感じる・感じないの決め手は「自分で仕事をコントロールできるかどうか」にかかると言ってもよさそうだが、ストレスのない年収1000万を目指すために何が必要かとの問いに、8割以上が「コミュニケーション能力」だと回答している。
先の見えないビジネス環境を生き抜くためには、そうした「コミュニケーション能力」だけでなく、「論理的思考力」「分析力」「情報収集力」の養成が必要不可欠であり、同社では、自社で展開中の「ビジネス・ブレークスルー大学 問題解決力トレーニングプログラム」を勧めている。これは、大前研一氏の長年にわたるコンサルティング経験をベースに、ビジネスパーソンの必須スキルである「PSA」(プロブレム・ソルビング・アプローチ:問題解決の技法)を効果的に身につけるために開発されたトレーニングプログラムで、これまで、のべ約1万人が受講しているという。
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