顔の印象をガラリと変える「ヒゲ」は、男性だけが楽しめるオシャレパーツのひとつ。たとえば芸能人では、竹野内豊さん、オダギリジョーさん、阿部寛さんなどが「ヒゲの似合う有名人」として女性から圧倒的な支持を得ています。
とはいえ、ビジネスマンのヒゲとなると、以前より悪いイメージは緩和されたものの依然として賛否が分かれるところ。フィリップスエレクトロニクスジャパンは、そんな「ヒゲとビジネス」の関係を調査すべく、「全国の男女管理職」「ヒゲを生やしている中堅社員」「2012年入社予定の女性新入社員」300人ずつ計900人を対象にウェブアンケートを実施しました。
ビジネスマンのヒゲ、あり?なし?
まず、実際に生やしている当事者に話を聞いてみたところ、「自分のヒゲが仕事に支障をきたしたことはない」という回答が84.4%という結果に。相手の実際の胸のうちまではわかりませんが、表面上は特に問題がないようです。むしろ、生やしていたことで「顔を覚えてもらいやすい」「会話のきっかけになる」など、あえてヒゲを営業ツールとして活用することもあるとか。
本人がよくても管理職はどう思っているのでしょうか。管理職(男女)に「ビジネスシーンでヒゲを生やしていてもいいと思う条件」を聞くと「自分の仕事スタイルを確立している(56.7%)」「一人前に仕事ができる(54.3%)」と半数以上が独り立ちしていれば問題ないと考えていることがわかりました。
では最後に、若い女性たちの意見はどうでしょう。女性新入社員に印象を聞くと、中堅社員(3~10年目)では「仕事ができそう(27.3%)」、管理職では「貫禄がある(72.0%)」の回答がトップとなり、いずれもいいイメージを持っていることが明らかに。しかし、若手社員(1~2年目)については「チャラそう(62.3%)」と「生意気(45.3%)」というマイナスイメージに票が集中。入社して数年は黙ってツルツル出社が無難なようです。
管理職回答者の69.0%が、「自分たちが新入社員として入社した時に比べ、社会全体のビジネスシーンにおけるヒゲへのイメージが寛容になった」としていることもあり、現代のビジネスマンにとってはヒゲも使いようなのかもしれません。しかし、あくまで「清潔感」や「きちんと整えていること」が大切。こだわりだすと人は周囲から浮いてしまいます。くれぐれも、チャップリンやダリ、ニーチェあたりのツワモノを目指して後ろ指をさされてしまわぬよう。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。