衝動買いに「待った!」 冷静に見極める方法
ウィンターセールも一段落し、ショップにはパステルカラーのお洋服が並びはじめました。「今日はウインドーショッピングだけ!」と決めていても、春服の華やかな引力はすさまじく、ついつい衝動買いに走ってしまうことも。
お買い物にはある程度の「勢い」は必要ですが、衝動買いには失敗が多いのも事実。インターネット調査会社のマーシュがお買い物好きな20~50代の男女800人に行った調査では、そんな「衝動買い」のリアルな実態が明らかになりました。
「買ってよかった」を増やすためには・・・
対象者に「衝動買いをすることがあるか」と尋ねたところ、「よくする」が12.6%、「たまにする」が57.6%という結果になり、約70%が日常的に経験していることがわかりました。「衝動買いのタイミング」としては、掘り出し物が見つかる「バーゲン・セール期間」(53.7%)がトップで、「以前から欲しかった商品を見つけた時」(46.4%)、「ボーナスや臨時収入があった時」と続いています。
次に「衝動買いする時の気分・きっかけ」との質問では、衝動買いというだけあり「商品をみて(一目ぼれ)」(68.1%)が1位に。2位以下は、「自分へのご褒美」(47.5%)「ストレスが溜まっている」(37.4%)「気分を上げたい」(31.0%)で、商品の魅力だけでなく気持ちをコントロールするための習慣の1つとなっている場合も多いようです。
肌スケスケのセーター買わないために
でも、お店やネット上ではあんなに輝いてみえたのに冷静になってみると「違うかも・・・」となるケース、よくありますよね。同調査の「最近のお買い物で後悔してしまった衝動買い」には、約半数が「ファッションアイテム」と回答。「試着しないと微妙な丈、質感がわからない(洋服ネット購入)」「サイズが小さすぎて財布が入らない(ブランドバッグ購入)」「肌が透けてみえるほど、薄すぎる(セーター購入)」など、身に覚えのあるような残念なコメントが寄せられていました。
リスクを負ってでも衝動買いしてしまうのは一体なぜなのでしょう。同調査では、購入を迷ったときに背中を押されるキーワードも明らかになりました。トップに輝いた要注意ワードは「期間限定」。そのほか「個数限定」「店舗限定」「地域限定」も上位にのぼっており、どうやら多くの人たちが限定四天王の誘惑に打ち負けているようです。そのほかには「特典付き、プレゼント付き」、「人気商品」「新発売」「口コミ第1位」なども多くの票を得ていました。
失敗のない賢いお買い物を楽しむためにも、衝動買いに突き動かされてしまう「キーワード」を頭に入れておけば、購入一歩手前で「ちょっと待った」をかけられるようになるかもしれませんね。
また、迷っている際には冷静になって考えられる「ストレンジャーテスト」も有効です。「見知らぬ人からその金額で商品を譲ってほしいと言われたらどうするか」と自分に問いかけて、それでも商品を手放せないのなら購入、現金のほうが魅力的なら購入を諦める、というように判断をします。ほかにも、「欲しいものリスト」を作ってすぐに買わないで考える時間を設けたり、「今買うことでの満足度」と「今買わないことでの不満度」を比較してみたり、自分に合った方法を探してみてください。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。