そう言えば、黒沢明監督に何度も何度もダメ出しをされた大物俳優さんの話を思い出した。たったひと言の台詞を言うのに、監督からNGを出されること40回近くなった時、最後に監督が言ったのは「18回目のテイクで行こう。アレでやってくれ」。言われた俳優はすでにどんな言い回しだったか覚えておらず、ブチ切れて、以後、黒沢作品には出演しなかったとかいう話だ。自分の責任で全ての作業がストップしてしまい、そのたびにチャリンチャリンとお金が落ちて行く音が聞こえてくる。ひと言にOKが出ないことで生まれるプレッシャーは相当なものだったに違いない。その後、映画界では笑えるようで笑えない話として言い継がれるようになった。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
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