「世界一予約の取れないレストラン」として有名なスペインの三ツ星レストラン「エル・ブリ」で修行した数少ない日本人料理人、山田チカラ氏が2012年1月からケータリングを始めます。2011年11月12日には、永田町で常連客らを招いたレセプションが開催されました。
理科の実験を思わせる「アルギン酸オリーブ」
当日は、エスプーマを使って泡状のムースを浮かべたソルティ・ドッグの食前酒でスタート。「自家製アルギン酸オリーブ」「白味噌漬けフォアグラのマカロン」「わさびとクリームチーズのマカロン」「スモークサーモンのコルネ」「トマトモッツァレラ バジルのコルネ」「金目鯛のマリネとイチゴのタルト」「キャビアとごまのタルト」「ミートパイ」と、どれも独創的な組み合わせのフィンガーフード全8品が提供されました。
山田氏は、赤坂「旬香亭」の齋藤元志郎氏、スペイン「エル・ブリ」のフェラン・アドリア氏の下で修行した後、2007年に南麻布に斬新な料理と日本の茶事の形式を融合させた「山田チカラ」をオープン。会場に駆けつけた料理評論家の服部幸應氏は、フェラン氏が数年前に来日した際、「私の料理を説明できるのは山田チカラしかいない」と話したエピソードを披露し、フェラン氏が信頼を寄せる弟子の活躍を祝福しました。
山田チカラ氏
「エル・ブリ」が2011年7月に閉店したことから、フェラン氏のスピリットを受け継ぐ店として、さらに注目が高まっています。ペルノ・リカール・ジャパンからワインが、山田氏の故郷・静岡からは豚肉をはじめとする食材が提供されるなど、新進気鋭シェフへの期待の高さが伺えました。
西麻布では、15000円のコースだけを提供している山田チカラ。気になるケータリングの値段は、8000円、10000円、15000円以上の3プランがあります。スタッフ代、搬送費は別途。1オーダー20万円から受け付けます。問い合わせは、オペレーションファクトリー(=03-5772-3456)まで。
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