「東大寺ミュージアム」(奈良・水門町)が2011年10月10日に開館し、話題を呼んでいる。同ミュージアムは東大寺敷地内に建てられており、延べ床面積約600平方メートルの展示室は、テーマ別に5室を配置。現在、開館記念の特別展を開催中で、法華堂の本尊・不空羂索(ふくうけんさく)観音菩薩立像や日光・月光菩薩立像(いずれも国宝)など、国宝・重要文化財合わせて60点あまりを展示している。
東大寺、1998年12月に「世界遺産」登録
放送は23日と30日の2週連続だ
東大寺は、聖武天皇の勅願によって天平15年(743年)に建立された総国分寺だ。1998年12月には世界遺産にも登録されたが、中国やシルクロード世界に大きな影響を受けたその時代の絢爛(けんらん)たる仏教文化は一般に「天平文化」と呼ばれており、東大寺の造営によって一気に昇華。1998年12月には世界遺産にも登録されている。
そんな東大寺とも関係の深いシルクロードの特集「シルクロードの輝き」が、2011年10月23日、30日と2週連続、TBS系列の『THE 世界遺産』(毎週日曜午後18時~18時半)で放送される。23日が「シルクロードの旅Ⅰ ヴィーナスから大仏が生まれた」、30日が「シルクロードの旅Ⅱ ヨーロッパが憧れた幻の青い磁器」。
担当の石坂ディレクターは、「仏像と磁器」に注目して番組制作にあたったとし、「第1週目は、ヨーロッパからアジアへ『仏像』が伝わっていった様子をさまざまな世界遺産の映像を組み合わせてお見せします。普通、シルクロードというと、絹が中国からヨーロッパ、東から西へ伝わった貿易路だと思われるかもしれませんが、1週目はあえてその逆、西から東へも技術や文化が伝わっていた話をまずご紹介します」とコメントしている。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。