帝国ホテルのランドリーが100周年を迎えました。
2011年8月31日までに帝国ホテル東京に宿泊した人は、ランドリー(水洗い)を50%オフで利用できます。ちなみに通常価格は、ワイシャツ735円、ブラウス840円、Tシャツ525円です。スーツやネクタイといったドライ衣類は対象外。きっちりプレスされ、「真心をこめて仕上げさせていただきました。」と書かれた紙で包まれたシャツを前に感動する人も多いはず...。
というのも、帝国ホテルのランドリーは、特別なんです。
帝国ホテルの隠れた名物
帝国ホテルといえば、日本を代表する老舗高級ホテル。今では当たり前となったホテルのクリーニングサービスも日本ではここがさきがけです。館内に独自の洗濯場を設けたのが1910(明治43)年、今から100年前でした。
外国の要人を迎える目的で作られたホテルだけあって、クリーニングも最高のサービスを目指します。各国の民族衣装の繊維まで把握し、しみの原因になる調味料や肉汁の成分とそのしみ抜き法を研究するなど、クリーニングの先端を走ってきました。
心配りもすごい。仕事は、ランドリー部門の担当者が洗濯物をしっかりチェックすることから始まります。たとえば、外れそうなボタンがあれば先に取っておき、洗った後で付け直す、すでにボタンが外れてなくなっていれば約200種類のストックから似たボタンを選び無料で取り付けます。プレスだけの注文でも、汚れがあれば落としてから客室へ届けるとか。
徹底したサービスは世界的に有名。わざわざそのために帝国ホテルを利用する海外セレブもいます。映画「JM」に出演した俳優キアヌ・リーブスが作品の中で、「シャツをクリーニングしたい。東京の帝国ホテルの...」とアドリブでセリフに入れたという話は、帝国ホテルのランドリーを知っている人なら一度は聞いたことがある有名な話。
ちなみに、ランドリーは、何着でも注文できますが、宿泊した人でなければ味わえないサービスです。
100周年記念の特典は「ランドリー半額」に加えてもう一つ。「古代米クリームマッサージ」(30分・5775円)が特別に提供されます。受けられるのは女性限定。利用すると、古代米クリームと同じシリーズの商品と「帝国ホテルオリジナルアクセサリートレイ」のセットがプレゼントとしてもらえます。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。