「モード」に変身した「ゴミ」たち 驚きのリサイクルバッグ
楽天市場内の「ROOTOTE GALLERY」で、入荷次第ほぼ即日完売という状況が続いている人気のトートバッグがあります。
「サーキュレーション首都高×ルートート はたらくトート」です。首都高速道路の横断幕リサイクルの取り組みに、トートバッグ専門ブランド「ROOTOTE(ルートート)」が賛同して生まれたトートバッグで、2010年秋の発売開始以来品薄状態が続いている商品です。
収納力たっぷりの「グランデ」、メッセンジャータイプの「メッセンジャー」、2つ折りでショルダーバッグになる「ファーマーズ」の3種類で展開。あざやかな色使いと、大きな日本語表記が意外にもオシャレで、10年秋のデザインイベント「東京デザイナーズウィーク」でも用意した100個が瞬く間に完売したそうです。
実際に購入した人は、
「生地のキズなども製品の味として感じられる」
「ひとつひとつデザインや配色が異なるので、複数ほしくなってしまう」
といった声を寄せています。
5月9日から31日までは、伊勢丹新宿店本館6階のステーショナリーコーナーで新タイプ「OSLO(オスロ、5880円)」の先行販売を開始。ますます人気に拍車がかかりそうです。
伊勢丹新宿店で販売されている「OSLO」
「はたらくトート」のほかにも、意外な素材を使ったリサイクルバッグが登場し、注目を集めています。
お菓子の包み紙がパーティーバッグに!?
廃棄物から作られたとは思えないかわいさ
キラキラが素敵な「プルタブ・バッグ」
パーティーにも使えるのは「ecoist(エコイスト)」のバッグ。なんと、お菓子の包み紙から作られたものです。通常は捨てられるミスプリントのものを手作業で編んであり、一つとして同じデザインのものはありません。キラキラした女性らしいカラーリングはドレスアップした時でも十分使える華やかさです。
「プルタブ・バッグ」も販売。その名の通り、ジュースなどの缶のプルタブを使って作られたものです。数え切れないほどのプルタブを編み上げたバッグは、とてもリサイクル品だとは思えないきらびやかさです。見た目の重厚な感じに反して軽量なのもうれしい。
同社はバッグが1つ売れるごとに木を1本植える活動もしています。公式サイトは英語版しかありませんが、PayPalやマスターカードなどで購入できます。価格帯は約2000円~25000円。なお、品数は少ないですが、楽天市場内の「レアもの・ユニークギフト専門店」でも購入できます。
「リサイクルハイブランド」も登場。フェンディ家の三女イラリア・ヴェントゥリーニ・フェンディさんが立ち上げた「CARMINA CAMPUS(カルミナ カンプス)」は、工業資材やビンテージの布などを組み合わせて作ったバッグを販売しています。高価で貴重な素材からできた家具やデザイングッズをリサイクルしているので、プレミアムな一点ものばかり。海外ブランドの通販サイト「LASO」で取り扱っており、気になるお値段は12万2300円から。
「チャリ通」最適のメッセンジャー、「ちょっとそこまで」のミニバッグも
自転車に乗るときやジム通いにピッタリの、丈夫で長く使えるメッセンジャーバッグやショルダーバッグもあります。「Odds&Ends(オッズアンドエンズ)」は、製造過程で不要になったシートベルトやエアバッグを使ったバッグを製作、販売。B5サイズのノートPCが入る大きめのショルダーバッグからポーチまで、15種類のバッグや雑貨(1575円~)を扱っています。黒一色だけでなく、ピンクやストライプ柄、マルチカラーなど、通勤でもプライベートでも使いたいデザインです。
消防ホースからバッグを作るのは「PATINA JAPAN(パティーナ ジャパン)」。製造の際に発生する端材を有効活用したメッセンジャーバッグやトートバッグ(13800円~)はスポーティーなスタイルにマッチしそう。公式オンラインショップでは現在送料無料キャンペーン中です。
ちょっとした買い物や近所のお出かけに使いたいミニバッグやエコバッグも。新聞を折って作られた「四万十川新聞バッグ」(1000円)は、四万十川流域に住む地元の主婦が作り方を考案したもの。もともと道の駅でレジバッグとして販売されていましたが、その後ボストンのミュージアムショップに置かれたり、イギリスのポールスミス社から注文されたりと、世界に通用するエコバッグになっています。そのほか、「エコバッグ*バグース!」はタイの米や砂糖などのラッピングを再利用したバッグ(2100円)、「スープストックトーキョー」は同店で使われた米や塩の袋を再利用したペーパーバッグ(3500円~)、「MAKOO(マコー)」はフランスの高級製粉メーカーVIRON社の小麦粉袋とレザーを再利用したバッグ(2400円~)を販売しています。
数年前から続く「エコ」ブーム。エコバッグやマイはしなど、デザイン性も高い商品が流行に乗って多く販売されていますが、本来はブームで終わらせるものではなく、将来を考えて長く続けたい活動です。これからは、リサイクルバッグを使うことから本当の「エコ」を意識してみませんか?
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。