タレントに母性愛注ぎ込む芸能事務所マネジャー「味方がいると分かると羽ばたけるのよ」

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「バッカだねえ、なんで仕事相手に母性愛を発揮できないんかねぇ」と酒飲み仲間に、自分のご都合主義でモノ言ってんじゃないよと怒られた。恋愛沙汰を聞き出しにくいオーラを放つ、芸能事務所でマネージャーをしている40代後半の女性だ。仕事相手に母性愛をバンバン出って、いったいだれに?

「タレントだよ。みんな感受性豊かで感性で動いてるとこあるじゃん。己の身ひとつで挑んで、何をしゃべったかで仕事が評価される仕事やってるからこそ、寄り添ってあげるんだよ。感覚的なとこあるから、自分の味方がいるとなると能力を発揮しやすいでしょ。安心して、この人に任せれば私は心配しなくていいから、羽ばたけるみたいに考えるのよ」

なんだかおもしろそうだ、聞いてみたい。

「この業界入る前は夜の仕事してたのね。その時のママに言われたのが、どんなイヤな客でもいいところ、好きになれそうな点を見つけろって。そうすると彼のために何かしてあげたいなと思えた。そのうち上客になってくれるし私も指名がむっちゃ増えたんだよね」

ついつい相手の嫌いな点ばかりあげつらうわが身には耳の痛い話だ。相手のいいところを見つけて接する人ほど愛されることはわかる。レモンハイも間もなく終わり、次に喉に流し込むものをメニューから探している友人を見ながら、そう言われればと思い当たることがあった。

テレビ局には強く、タレントは手取り足取り・・・芸能マネジャーの要諦

ある女性チーフマネージャーは、いわゆる老舗、大手芸能事務所には必ずいる、局のプロデューサーもペコペコする敵に回してはいけない人物の一人だ。機嫌を損ねると事務所の人気タレントをキャスティングできなくなるような実力者だ。

ある番組の収録中、時間が押しているにもかかわらず、お構いなしに自社が抱える女性タレントの発言をとり直したいと言い出した。彼女に文句を言われたら制作陣も聞き流せない。するとタレントにもう少し説得力のある言い回しをアドバイスしはじめた。もちろんタレントも受け入れて、収録は再開。たしかにリテイクされた発言はよりダイレクトに伝わる素晴らしいものだった。

こうしてタレントのブランドイメージは築き上げられ価値が高まっていく。一つ一つの仕事を丁寧に、それは教育であり愛だった。タレントのことを親身になって考える愛情があるからこそできる育成法である。そう、母性愛。その女性敏腕チーフマネージャーはこうして何人ものスターを育て上げていった。

隣で焼酎のお湯割りに切り替えて旨そうにのむ酒飲み仲間も、いずれそんな存在になっていくのかもしれない。敵には回したら恐ろしい相手に。ここは奮発、いつ来ても飲めるように友人名義のボトルをキープしておいた。

モジョっこ

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