子供をもつ女性にとって「専業主婦」として生きるか「ワーキングマザー(WM)」として生きるかは、人生の重要な選択。妻であり母でもある彼女たちですが、仕事の有無によって生じる意識や、幸せや不満を感じるポイントは、両者で少し違うようです。
ワーキングマザー向け女性誌「Grazia(グラツィア)」(講談社発行)が専業主婦とWM各300人・計600人を対象に実施した"究極の二択"アンケート調査では、そんな彼女たちのさまざまなホンネが浮き彫りになりました(調査は2013年1月25日から30日まで実施)。
20代の頃に戻りたい専業主婦、今が楽しいWM
まずは「純粋な仮定として、今すぐ死ななければならないとしたら『自分』と『夫』どっち?」というもの。これには両者とも「自分」が過半数以上となったものの、専業主婦では37.3%、WMでは45.7%が「夫」と回答しています。自分で収入を得ていることが影響してかWMのほうが8%高く出ていますが、全体をみても約4割の妻たちが「自分よりも夫」と考えているという衝撃の結果となりました。
両者で意見が異なったのは、「素敵だと思うのは『20代の自分』と『最近の自分』どっち?」という質問。結果をみてみると、専業主婦では「20代の自分」が61.7%で多数派に。"いつまでも若くいたい"と願う女性が多い中、今よりも過去の自分を支持するのも頷けますが、一方のWMでは「最近の自分」が54.3%で過半数を超えました。若い頃より仕事の充実感も増し、妻としても母としてもさまざまな経験を積んだ今だからこそ、WMたちは今の自分に自信が持てるのかもしれません。
そんな彼女たちが「生まれ変わるとしたら」どちらを選ぶのか。専業主婦では、専業主婦が55.3%、WMが44.7%。WMでは専業主婦が37%、WMが63%となりました。先ほどの質問で現状に満足しているWMのほうが、今と同じものを望む傾向が出ています。「今WMだから、またやりたい」「家にじっとしているなんて自分には無理」といった声が多く、専業主婦でも「違う人生を生きてみたい」「今すぐにでも転身したい」と、機会さえあればWMになりたいという人も少なくないようです。
どちらの道を選んでも、人生は一度きり。数十年後に振り返って「よかった」と思えるよう、納得のいく日々を送りたいものですね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。