2011/5/10

米国で競争激化の予感 会員制ファミリーセールサイト

期間限定で登場する有名ブランドのアイテムを、特定の人だけに特別価格で販売する「会員制ファミリーセールサイト」。会員にならなければ、何がいくらで販売されているのかは秘密です。

日本でも2009年ごろからいくつかのサイトがオープンし、買い物好きの心をつかんできました。11年5月に入って、米国でアマゾンが参入、既存大手のギルト・グループにソフトバンクが出資するなど、競争が激化しそうです。

米アマゾンがオープンした「MYHABIT.COM」
米アマゾンがオープンした「MYHABIT.COM」

「Amazon.com」を運営する米アマゾンは、5月3日から新しい会員制セールサイト「MYHABIT.COM(マイハビット)」をオープンしました。有名ブランドのファッションアイテムを最大60%引きで販売します。Amazon.comの強みである送料無料と返品無料も反映されているのが魅力。Amazon.comのアカウントでもセールに参加できるため、オープン当初から大量の顧客を確保することになります。

特に言及されていませんが、同社が運営する靴とバッグの専門通販サイト「Endless.com(エンドレス)」が、日本で「Javari.jp(ジャバリ)」と名前を変えて上陸した前例もあり、日本で会員制ファミリーセールサイトを展開する可能性もあります。

一方、ソフトバンクは5月9日に、すでに世界で350万人以上が登録している大手会員制ファミリーセールサイト「Gilt(ギルト)」を運営する米ギルト・グループに6250万ドル、およそ52億円の出資をしたことを明らかにしました。ギルト・グループは、09年3月から日本にも進出しており、約60万人の会員を抱えています。ソフトバンクは、この日本法人に50%出資、合弁化し、日本での事業を共同で拡大していくとも発表しました。

ファッションやインテリアといったモノだけではなく、レストラン、ホテル、スパなどの体験型サービスも販売してきたギルト・グループ、次にどんなサービスが登場するのか、消費者としては楽しみなところです。

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