0~6歳までの子を持つ母のためのコミュニティーサイトを運営するリトル・ママ(東京・港区)は、首都圏に住む母親を対象に東日本大震災後の生活や行動の変化についてのアンケートを実施、その結果を2011年5月2日に発表しました。
震災後、子どもの様子に変化があったと答えた人は49%。変化の内容は「ちょっとした物音にビクっとする」がもっとも多く32%、次いで「そばから離れない」が28%、「眠れない・夜中に起きる」が18%でした。半数近くの子どもが、強い不安を感じている様子を見せているようです。
また、「震災から現在まで、どんな事に不安を感じているか」という質問には「原発・放射能」と答えた人が88%、「余震」と答えた人が87%と圧倒的に多く、「水や食料の不足」が54%で続きました。自由回答では「節電による暗い町」や「子どもと離れて仕事をすることについて」といった意見があり、家事や育児、防犯に深くかかわることに対しての不安が大きいということがうかがえます。
飲料水に関しては、「子どものみ購入した水を使う」が35%。家族全員、可能な範囲で、宅配水やレンタルサーバー利用と答えた人を含めると、61%の人が購入した水を利用していました。また、「野菜の産地を気にするか」という質問には「多少気になるが、必要なので買う」「気にせず買う」と答えた人が55%。「生産者が大丈夫と言うなら信じたい」「被災地のためにも購入したい」という自由回答もあり、飲食の安全には気を配りつつ、風評被害にも惑わされないという姿勢が見られます。
地震についての感想は、
「いかに日々恵まれてきたか知った」
というものや、
「自然の前でこんなにも無力なものかと痛感。今こそ個々が人間性を高め互いを思いやり団結を強くするチャンス」
という前向きなものもありました。
未曾有の大地震に対してママたちはやはり不安を抱いたようですが、それ以上に不安に襲われている子どもを守ることへの気配り、情報に惑わされない姿勢、前向きな考えも見られ、改めて「母、強し」を実感させる内容でした。
子どもを守らなければ