威勢のいい掛け声とともに駕籠屋が走り抜け、通りの両サイドには江戸情緒あふれる木製の屋台がずらり。ビルの壁面には原色の浮世絵が音楽に合わせて立体的に浮かび上がる。過去か未来か、ちょっと不思議な空間が2011年3月12日の夜、日本橋・神田エリアに出現します。
「江戸古町(こちょう)祭り」です。「江戸古町」とは、江戸に早くから移り住んできた人々が町人文化を花開かせた粋な町。当時の活気をよみがえらせ、多くの人に魅力を再発見してほしいと、東京都商店街振興組合連合会と江戸古町祭り実行委員会が企画しました。
機械に向かって言葉を発すると文字が浮かび上がる「IPPON-JIME提灯」も
当日は、夕方5時30分から中央通り(神田駅高架下~日本橋北詰交差点間)が歩行者天国として開放されます。目玉は、今川橋交差点付近にあるビルの壁面をスクリーンに見立てた映像ショー。「超高輝度プロジェクター」がビルの窓や凹凸を生かしながら、浮世絵や神輿の映像をダイナミックに映し出します。
通りには、木製の「賑わい屋台」が登場。「山本海苔店」(海苔)、「日本橋 貝新」(佃煮)、「日本橋 鰻 伊勢定」(江戸前うなぎ)、「利休庵」(そば)など、地域に店を構える老舗や名店が出店する予定です。飲食店を巡る「はしご酒大会」も。居酒屋や寿司屋など、地域の飲食店24のうち、実行委員会がコーディネートした3店舗の1ドリンクと1フードが楽しめるという企画です。参加するには、チケットが必要。前売り券3000円、当日券3500円。前売り券は、同エリアのKNTツーリスト営業所、またはコレド室町地下1階日本橋案内所で販売中。
なお、着物で祭りに参加すると、先着でオリジナル手ぬぐいがもらえます。