2011/1/ 7

テレビ多チャンネル時代―「ゴシップ専門チャンネル」開局あるか

年末は事件とスキャンダルの2ネタで大盛り上がりをし、年が明けたとたんにウエディングネタでまたまた活況を帯びているワイドショー、連日よくもまぁこれだけ引っ張ってネタを続けるものだと、辟易した人も多いだろう。

それにしても、スキャンダルとウエディングのネタ元だったツィッターに対してのコメンテーターの発言はなんとかならないんだろうか。ある年配の男性コメンテーターは、スキャンダル事件の際、「ツィッターがどういう風に影響していくのか、そのつぶやきがどのぐらい影響力を持っているのか、わかっていないようですね。ツィッターの使い方を間違えたんじゃないでしょうか」としたり顔でしゃべっていた。

ユーザーだったら誰でも影響力を百も承知でやってんだから、使い方を間違えたとかいうコメント、ちゃんちゃらおかしくないかい。それじゃぁ、某歌姫の結婚発表のつぶやきは、ツィッターの最も有効的な使い方だったと評価をするんでしょうか。

コメンテーターのおじさんたちは、自分たちがあまり詳しくないメディアでいろいろとネタが出てきて困っているだけなんじゃない。そもそも、このテレビギョーカイで未だにIT関連にウトイおじさんたちはウジャウジャいるんだもの。

他人の不幸は蜜の味

さて、歌姫結婚ネタ。10日も経てばさすがに終息しているだろうが、某事件とスキャンダルは週刊誌などでネタとしての存在感はいまだ健在。入稿の関係上、情報バリューが落ちることを踏まえても、おいしいネタだったのだろう。なにしろ、他人の不幸は蜜の味ですから。人々の興味を引くようないやらしい新情報は次々に提供されていくのだろう。

とはいうものの、テレビをつければどこも同じネタばかり。視聴者という国民は、いつまでも辟易としているままでいいのだろうか。テレビ離れと叫ばれるが、なんだかんだ言って、みんなテレビをダラダラ見ていたりするもの。イヤだな~、テレビはバカだな~と毎回思いながらも、別のチャンネルにして気を紛らわすことも多いはずだ。

もっと国民に広く知らせてほしい情報や、掘り下げて取材してほしいニュースは山のようにあるのに、そこは情報を作るのも情報を伝えるのも人の仕事。なかには、知られたくない人だっている。過去には、政治家が芸能人のスキャンダルネタを提供していることもあったという話も聞いたことがある。そんなことをしなくても、スキャンダルはネットや携帯電話のカメラ、ツィッターで小さなものから大きなものまでますます出てくることになるんだろう。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]自己嫌悪に陥る視聴者
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