2026/11/04 17:15

アントグループが、烏鎮サミットの「オープンソースをテーマとするエコ体験センター」の開所式で過去10年間のオープンソースの実践事例を紹介

アントグループが、烏鎮サミットの「オープンソースをテーマとするエコ体験センター」の開所式で過去10年間のオープンソースの実践事例を紹介 

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AsiaNet 201977 (0219)

 

【桐郷(中国)2026年11月3日新華社=共同通信JBN】2026年世界インターネット大会(WIC)烏鎮サミット(The 2026 World Internet Conference (WIC) Wuzhen Summit)が11月2日から5日まで、浙江省烏鎮で開催されています。同サミットは、「オープンソースと開放、共同貢献と利益共有―手を携えてサイバー空間の運命共同体を構築(Open Source and Openness, Joint Contribution and Shared Benefits - Jointly Building a Community with a Shared Future in Cyberspace)」をテーマとしています。

 

サミットの注目支援プロジェクトである「オープンソースをテーマとするエコ体験センター(Open-source-themed Ecological Experience Center)」が2026年11月1日、烏鎮の「世界インターネット科学技術館(World Internet Science and Technology Museum)」に開設されました。同体験センターには、人工知能(AI)のオープンソースやオープンアクセス分野の主要な科学技術成果が展示されています。アントグループ(Ant Group)は代表企業として開所式に参加し、14年にわたるオープンソース開発の歩みを通して得た実践的な経験や知見を紹介しました。

 

アントグループ上級副社長兼アントグループ技術戦略委員会主席のXingjun Ni氏は、次のようにあいさつしました。「オープンソースは技術の進歩を推進する上で極めて重要です。アントグループは、オープンソースとは単にコードを一般に公開する以上の意味を持つと考えています。それは、独占を協力に置き換え、共有を通じて境界を取り払うという技術の哲学を体現しているのです」

 

Ni氏は、オープンソースのもう一つの価値として「包摂性」を挙げました。世界的なデジタルデバイドが依然として続く中、発展途上国の多くの開発者や中小企業(SME)が今も、高額なソフトウエアライセンス費用や中核技術の研究開発への参画の困難さといった現実的な障壁に直面しています。Ni氏は「私たちは、オープンソースはデジタル世界の基本的公共財として機能し得ると考えています。各参加者は、拠点や経験のレベルにかかわらず、誰もが対等な立場でオープンソースに貢献し、その恩恵を享受できるのです」と付け加えました。

 

アントグループはプレゼンテーションで、オープンソース・エコシステムの持続可能な発展に向けた3つの実践的提言を行いました。第1に、グローバル企業や開発者とのオープンな協力を維持し、コミュニティーの信頼を醸成、維持すること。第2に、オープンソースのガバナンスと持続可能性を重視し、プロジェクトの長期的な維持、コミュニティーのガバナンス、および貢献者へのインセンティブを支援すること。第3に、オープンソースの実践と産業界の間に「貢献し、活用し、再び貢献する」という好循環を生み出し、企業や個人がその努力に対して相応の見返りを得られるようにすることです。

 

Ni氏によると、アントグループは2012年からオープンソース活動に注力しており、その取り組みはフロントエンド開発からクラウドネイティブ・アーキテクチャー、データとセキュリティー、AIインフラなど多岐にわたっています。アントグループは現在、2000を超えるオープンソースコード・リポジトリと100の主要コミュニティープロジェクトを運営しています。

 

オープンソースは元々、業界を越えた共通の繁栄を促す手段です。アントグループが支援するオープンソース・プロジェクトは現在、さまざまな業界で活用されています。フロントエンド開発ツール「Ant Design」は、GitHubで累計9万9000以上のスターを獲得しており、世界で最も広く採用されているフロントエンド・デザインシステムの一つとなっています。Ant Designは、堅牢なデザインガイドラインやコンポーネント機能へのアクセスを開放することで、多くの企業が「車輪の再発明(ゼロからの開発)」をする手間を省き、製品の研究開発におけるハードルとコストを大幅に引き下げています。

 

データベース「OceanBase」は、5年前にオープンソース化されて以来、500万行を超えるコアコードと20万セットのオープンソース・クラスター導入事例を公開してきました。金融グレードのコア機能を産業界に開放したことで、より多くの企業が自社開発のデータベース技術を用いて基幹システムを構築できるようになり、中国発のデータベースを中心とした開発者やサービスエコシステムが育まれています。

 

プライバシー保護コンピューティング・フレームワーク「SecretFlow」は、信頼性の高いデータ流通技術エコシステムへと成長しました。金融、医療、輸送、エネルギーなどの分野で採用されているSecretFlowは、データという生産要素の市場ベースでの配分を技術的に支えています。

 

アントグループがオープンソース化したAIアプリには、基盤モデル「Ant Ling」、身体性ネイティブ大規模モデル「LingBot」、エージェントインフラ「Aシリーズ」などがあります。9カ月前にオープンソース化され、ダウンロード数が220万回を超えた「LingBot」シリーズは、世界中のエンボディド・インテリジェンス開発者にとって不可欠なインフラとして台頭、ロボットインテリジェンスの初期研究開発コストを低減させています。

 

Ant Lingを基盤とする「AntAngelMed」は、アントグループと浙江省衛生健康委員会が共同で開発した医療用大規模モデルです。中国全土の800を超える医療機関、科学研究機関、企業がAntAngelMedを活用し、健康相談から診療記録の品質管理、補助診断に至るまで幅広いアプリケーションを開発しています。このように、オープンソースモデルは研究室の枠を超え、一次医療機関や開発者が利用できるツールへと進化し、テクノロジーを通じてより多くの人々が質の高い医療リソースを利用できるようにしています。

 

ソース:Ant Group

 

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