健康増進プログラム「Wellpathy(ウェルパシー)コンディショニング」の様子 近年、共働き世帯が増加している一方で、女性に仕事と育児の負担が偏り、女性自身の心身の健康が後回しになってしまうことが社会課題となっています。 子育て中の女性の健康は、本人の幸せだけでなく、社会経済にも大きな影響をもたらす――。筑波大学大学院教授・久野譜也(くの・しんや)先生は2026年10月29日、子育て中の女性の生活の実態を明らかにするとともに、課題解決への取り組みを発表しました。共働きでも育児負担は女性に偏っている実態 久野譜也先生 久野先生は10月29日、全国規模の子育て実態調査の結果をもとに作成した「子育て女性のウェルビーイング白書2026」の記者発表会に登壇しました。 白書は、各都道府県の未就学児をもつ20代~50代の男女6334人(男性3104人、女性3230人)のアンケート結果をもとに作成したといいます。アンケート調査は26年9月4日~10日の期間に、インターネットを通して実施されました。 アンケートの参加者のうち有職者は5516人で、全体の約87%です。大多数が共働き世帯という中で、育児の時間的負担が女性に偏っているという実態があります。 子育て中の夕食男女の平日1日あたりの時間を比較すると、女性は男性に比べ「家事時間」が約80分長く、「仕事時間」が約83分短い結果となりました。一方、「育児時間」は女性が318.2分、男性が143.2分と、女性が約175分(約2時間55分)長く、家事や仕事以上に大きな男女差が見られました。 仕事と家事では、男女間で一定の役割分担が見られるものの、育児の負担は女性に大きく偏っている実態が浮き彫りになりました。 未就学児を育てながら働く記者は、日々"時間のなさ"と"疲れ"を感じています。保育園、会社、自宅を行き来し、朝晩に最低限の育児と家事をこなすだけでへとへとの毎日。運動不足や体力の衰えは感じながらも、それを解消する気力、体力、時間がありません......。 久野先生はスポーツ庁の「スポーツの実施状況による世論調査」と「体力・運動能力調査」の調査結果を持ち出し、年代別・性別で20~50代女性のスポーツ実施率が最も低いこと、全年代のうち20~40代女性の体力が年々低下傾向にあると話していました。 子育て中の女性が自発的に身体づくりの時間を作ることが難しい現代社会。そんななか、日本生命で実証実験中の健康増進プログラム「Wellpathy(ウェルパシー)コンディショニング」が、課題解決の糸口となるかもしれません。 「否が応でも運動する時間があるのはありがたい」 日本生命は一部の社員を対象に、週に1回約20分、"就業時間中に"健康増進プログラムを実施しています。身体の課題を把握し、正しい動作を身に着けて適切な負荷で整えるというもの。 プログラム実施後、参加した女性に感想を聞くと、「今、身体がぽかぽかしてい