セブンカード・プラス
続いて昨年11月から開始した特典がセブンカード・プラスで最大11%還元特典です。
年会費無料のセブンカード・プラスをセブン-イレブンで利用すると10%のポイントを獲得できるサービスです。
ただセブン-イレブンでセブンカード・プラスを利用するだけではダメ。7iDとセブンカード・プラスをひも付ける必要があります。セブン-イレブンアプリから簡単にひも付け可能です。
ひも付けたセブンカード・プラスをセブン-イレブンで利用すると0.5%のセブンマイルと9.5%のnanacoポイントがたまります。
ポイントのたまり方は三井住友カードと同じですね。
違いはセブン-イレブンアプリを提示するか提示しないか。三井住友カードの場合は、0.5%のセブンマイルを獲得するにはセブン-イレブンアプリのバーコードを提示する必要があります。一方、セブンカード・プラスの場合は7iDと連携している場合、セブンカード・プラスで支払うだけで0.5%のセブンマイルがたまります。
もう一点あります。セブンカード・プラスの引き落とし口座をセブン銀行に指定すると、別途1%のnanacoポイントがたまります。
7iDと連携したセブンカード・プラスの場合は、セブン銀行の特典も含めると、合計11%還元になります。
この流れはポイント経済圏の進出ですね。
セブン経済圏には電子マネーnanaco、クレジットカードのセブンカード・プラス、銀行のセブン銀行など、金融サービスは元々強かったのですが、これまで、セブン&アイ・ホールディングスは、それほど決済分野に力を入れていませんでした。
いきなりポイント経済圏争いに名乗りを上げたのは、やはりカナダのコンビニ大手からの買収提案があったためでしょう。
今後、セブン経済圏でおトクな特典などが追加されるかもしません。セブン&アイ・ホールディングスの株主優待がnanacoポイントやセブンマイルに変わるなどの可能性もありそうで、今後の動向に注目しましょう。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。