「使い捨てカイロ」の寿命を延ばす。使いたい時だけ「復活」させる方法
寒い日に、どこにいても暖が取れる「使い捨てカイロ」。
しかし、使うのは屋外や、一段と冷える朝と夕方だけ。暖房の効いている室内で過ごしている時は、カイロが不要になることも多いと思います。
使わない時間もずっと暖かいままなのは、なんだかもったいない気も......。
そこで今回は、誰もが知っている"あるもの"を活用して、使い捨てカイロの寿命を伸ばしてみました。
必要なのは「チャック付きのビニール袋」
何の変哲もないビニール袋ですが、これが使い捨てカイロ長持ちさせてくれる重要なアイテム。使い捨てカイロが温まるしくみを利用したライフハック術です。
一般的な使い捨てカイロは、袋の中に「鉄粉」が入っています。この鉄粉は空気に触れると、化学反応によって発熱しながら"酸化鉄"に変わります。
このしくみを利用し、使い捨てカイロは温かくなります。
つまり、鉄粉が空気に触れなければ、化学反応も起きず、カイロも温まらないということ。
その仕組みを利用し「発熱を止めたい」時、役立つのがチャック付きのビニール袋なんです。
100円ショップやドラッグストアでも買えるジッパーバッグでもOKです。
袋の口を閉じるとしっかり密封されるため、使いかけのカイロを入れて放置すると、発熱が一旦ストップします。チャック付きビニール袋に発熱したカイロを入れる時は、しっかり空気を抜いて口を閉じましょう。
今回は、そのまま置いたカイロと袋に密閉したカイロで、温まり方に違いがあるのかも比べてみました。
20分ほどでカイロが冷たくなる
使い捨てカイロが温かいままの状態で、チャック付きビニール袋に入れましたが、徐々に熱が冷めていき、約20分経った頃には、完全に冷たくなりました。
すでに科学反応により、一部「鉄粉→酸化鉄」へ変わっているので、触り心地は新品よりも少しゴワゴワしています。
肝心なのは、一度冷めた使い捨てカイロがまた温まるのかということ。
完全に冷たくなったカイロを再び袋から出して、しっかり発熱するのか検証しました。
取り出し、空気に触れさせると徐々にカイロが熱を発して、約10分後には完全にほっかほかの状態に!
再び酸素に触れることで化学反応が起き、見事カイロはしっかり温まりました! 一度冷めたとは思えないほどの、完全復活です。温まり方も、袋に入れていないカイロと何も変わりません。
この方法なら、使いたい時だけカイロを復活させることも可能。
例えば、通勤時の朝と夕方しかカイロを使わない方は、職場に着いたらカイロを袋に入れて密封しておけば、必要な時だけ使えます。
1日1個どころか、数日で1個の使い捨てカイロで乗り切れるかもしれません。これまで、都度新品を使っていた方は、カイロ代の節約になりそうですよね。
必要な時だけ温まれば、エコにもなります。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。