「ポイント白髪」どう隠す?美容師に聞いた「自分に合うアイテム」の選び方
年齢にかかわらずちょっとした白髪に悩む人は少なくありません。染めるほどではないけど、生え際の「キラキラした白髪」は妙に目立ちますよね。
そんな時に役立つのがポイント白髪隠しアイテムです。気になったところにささっと付けられ、シャンプーで落とせる手軽さが受け、街中のドラッグストアやネットにもたくさんの種類が出ています。
今回は、現役の美容師さんに、白髪のタイプと商品の特徴を踏まえた使い方を教えてもらいました。
初心者向きなのは?
教えてくれたのは、東京・代官山にあるヘアサロン「スリーピース」オーナーの伊藤三和さんです。
今回は、店舗やネットで入手できるポイント白髪隠しをタイプ別に分類し、それぞれの特徴をみていきます。固有の商品ではなく、タイプごとに使い勝手を検証していきます。
用意したのは、こちら。
(1)マスカラタイプ
(2)くし一体型タイプ
(3)ファンデタイプ
(4)スティックタイプ
(5)ポンポンタイプ
(6)スプレータイプ
※各名称は正式ではありません。わかりやすいよう編集部で付けました。
(1)マスカラタイプ
ポイント白髪隠しアイテムの中で1番オーソドックスなのがこのタイプ。使いやすそうな形状も魅力のひとつです。
使うアイテムで大きさが違うのでそれにもよりますが、染色の範囲は狭いですよね。向いているのは、かなり白髪が少ない人、生え際、前髪といったポイントにしかない人だと思います。
また、液体であるため乾くまでに多少時間がかかります。乾く前に触ってしまうと手や衣類を汚してしまうので注意が必要です。(伊藤さん/以下同)
(2)くし一体型タイプ
マスカラタイプと同様"液状"ですが、くしと一体型なので広範囲につけることができます。
使ってみると、思っていたよりかなり付くことがわかります。広く一度に着色できるのはいいのですが、液状なので乾くまでにマスカラより時間はかかります。
また、広い範囲にしっかり色が付く分、色選びは重要になります。
あとは、乾くと固まって"パリッ"としてしまうので、そのあたりも事前に知っておいたほうがよいでしょう。
(3)ファンデタイプ
固形で粘度があり、ファンデーションのようにスポンジで付けることができます。
このタイプは広範囲をまんべんなく塗ることができるため、個人的にはおすすめです。マスカラタイプ=1本と例えるなら、くしタイプは10本、ファンデのスポンジは100本くらい。それほど「付く量」に差がでます。
液体ではないのでさらっとしていますし、色も極端に付かないので、地肌についても気になりません。
頭全体に白髪があって、まんべんなく隠したい人に向いています。
以前担当させていただいた、全体が白髪のお客様はこのファンデーションタイプが1番使いやすいとおっしゃっていました。伸びてきたら全体的にスポンジでぬっていくそうです。
(4)スティックタイプ
同じく固形ですが、こちらは直接髪に塗るタイプ。塗る感覚もクレヨンに近く、しっかりめに付きます。
商品によって異なるとは思いますが、よく付くからこそ乾きにくい印象はあります。液状のものだと、乾ききったタイミングがわかると思いますが、このタイプは見分けにくいかもしれません。そういった意味で手も汚れやすいので注意は必要です。
マスカラタイプ同様、狭い範囲の白髪を隠すのに向いていると思います。
(5)ポンポンタイプ
パウダー状の染髪剤をパフでポンポンとつけるタイプです。
付けすぎることがないため、初めての方にもぴったりです。地肌についても薄めで馴染むので、薄毛のお悩みも一緒に解決できそうです。
(6)スプレータイプ
今回の中で1番難易度が高いと思います。
まず顔や衣類が汚れてしまうのでケープ等で覆う必要があります。広範囲に着色することはできるのですが、どうしてもムラになりやすい。1人できれいに仕上げるのはなかなか難しいと思います。
スプレーは、ポイント白髪というよりは、もう少し広範囲の白髪染め用ですね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。