「完全に矛盾した商品名」「生?生ハム?どういうこと?」「なぜ乾燥させたのかは謎」......
SNS上で、不思議な名前で注目を集めている商品があります。その名も「乾燥させた生ハム」。
どんな味か気になった記者は、実際に入手して普通の生ハムと食べ比べてみました。
生ハム独特の塩味と旨味
「セブン-イレブン」に売っているとの情報を見て、記者は、2022年4月中旬に都内の店舗で購入しました。おつまみコーナーで、税別198円で販売していました。
生ハムといえば、薄くてしっとりとした食感が特徴の食材ですよね。それを乾燥させたというのが、「乾燥させた生ハム」。どんなものか想像がつかず、頭の中に「はてな」が浮かびます。
販売者は、日本ハム。乾燥食肉製品として、パッケージには、「豚ロース肉で作った生ハムを乾燥させ、手軽に食べやすくカットしました」と書かれています。
袋から取り出してみましょう。
中から出てきたのは、スライスではなく、ブロック状の生ハム。ひと粒ひと粒大きさが異なりますが、どれも小さめで、大きいものでも100円玉程度でした。
生ハムの塊を、そのままサイコロ状に切り落としたような見た目です。「乾燥させた」とありますが、触ってみると、少ししっとりしていました。
せっかくなので、同じくセブンイレブンで購入した「生ハムロース」と食べ比べてみます。
セブンの生ハムは、スペイン産の豚ロース肉を使用し、ほどよくスモークした香りと、旨味が楽しめます。口に入れると柔らかく、しっとりとした食感で塩味が感じられました。
一方、乾燥させた生ハムを食べてみると、こちらはこりっとした食感で、普通の生ハムとは異なります。
しかし、噛むと生ハム独特の塩味が感じられ、旨味も出てきました。味は一般的な生ハムと同じクオリティのように感じました。ただ、同商品のほうが、塩味が控えめで甘みがあり、若干"お菓子っぽさ"があるような気がしました。
内容量は20gと少量です。お皿に出したときに少しさみしい印象がありましたが、一つひとつ味が濃いめなので、満足感はあります。お酒のおつまみにはぴったりの印象です。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。