冬の寒さに加え、テレワークなどでの運動不足は血行不良につながります。
実際、20~50代の女性に聞いたアンケート(※)によると約3割の人が「マスクをしていると血色が悪くみえる」と感じているようです。
顔全体の血色で印象も左右されるので、気になる人も多いですよね。血色感の良い健康的な顔色になるための食事アドバイスを、薬日本堂 薬剤師の齋藤友香理さんに聞きました。
齋藤さんは、薬膳・漢方に関する基本的な知識を問う「第14回 薬膳・漢方検定」も監修しています。
シナモンは冷えにおすすめ
まずは、「PCやスマホでの目の酷使、夜更かし、無理なダイエットや偏食は気血(エネルギーと栄養)を消耗します。健康的な顔色は、気血が充実し巡ることで得られます」とアドバイス。
健康的な顔色に導いてくれるのは、栄養である血を補う食材、温めて血行を良くする食材とのこと。
「クコの実、なつめ、くるみ、レバー、カキ、ひじき、ほうれん草などは肌や髪の毛につやを与えてくれます。特にクコの実は目の疲れや視力低下などに良いと言われています」
血行が悪く、生理のトラブルや肩こり、腰痛などが気になる人にもおすすめなのが「黒豆、黒きくらげ、シナモン、生姜、にら、黒酢、黒糖など」。特にシナモンはお腹から温めて、手足の末端や腹部の冷えに良いと言われているそうですよ。
いい血色に導いてくれるメニューとしては、「レバニラ炒め」と「ほうれん草と黒きくらげの炒め物」がおすすめなのだそう。
「レバニラ炒め」は血を補うレバーと、温めて血行を良くするニラを一緒に摂取できるから。「ほうれん草と黒きくらげの炒め物」は、血を補うほうれん草と、血行を良くする黒きくらげを一緒に摂取できるからです。
最後に、手軽に楽しめる薬膳茶も教えてもらいました。
(イメージ)
<材料>
ティーポット1杯分(お湯300cc程度)
ほうじ茶(小さじ2)
炒り黒豆(小さじ1)
クコの実(小さじ1)
すりおろし生姜(小さじ0.5)
<作り方>
ティーポットに分量のほうじ茶、粗く砕いた炒り黒豆、クコの実、すりおろした生姜を入れて熱湯を注ぎ、3分ほど蒸らしたら出来上がり。
寒さがさらに増すシーズンです。健康だけでなく顔色にも気を配っていきたいですね。
(※)調査概要:20~50代女性56人に、2021年12月4日~5日、インターネットにて調査
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。