人気だけど本当の実力は?無印良品「導入化粧液」を美容家が徹底検証
手に取りやすい価格と種類の豊富さから、高い人気を集めている無印良品の化粧水。容量の展開も豊富で、自分の肌質や目的、予算に合わせて選びやすいのも魅力的です。
今回は、そんな無印良品の化粧水の中でも根強い人気を誇る「導入化粧液」の実力を徹底検証します。
どんな商品?
無印良品の導入化粧液は、洗顔後すぐの肌に使用し、その次に使用する化粧水などが浸透しやすい状態に肌を整えてくれるプレ化粧水という触れ込みです。
手でなじませても、コットンを使っても構いませんが、手で肌の乾燥度合いを確認しながら優しくなじませるのがおすすめです。
使用する上でのメリットは、お気に入りのスキンケアアイテムを入れ替える必要がなく、それらの浸透を高める効果が期待できることにあります。
配合成分に着目してみると、岩手県釜石の天然水のほか、天然うるおい成分としてツバキ種子エキスなど5種類の植物エキスとアンズ果汁が配合されています。
香料や鉱物油、着色料、パラベン、アルコールは不使用で弱酸性。比較的穏やかな使用感と言えます。
50ml(390円)、200ml(1290円)、400ml(1990円)の3サイズあり、比較的お手頃な価格といえるでしょう。
導入化粧液の実力を検証
(1)テクスチャーや浸透、香りなど使用感
手に取ると、とろみがなく、水のようにパシャパシャとしたテクスチャー。肌への浸透も比較的いいです。
なじませた後の肌触りは、さらりとしているのにつるんとなめらか。何度も触れたくなるほど気持ちがいいです。
導入化粧液が完全に肌に浸透してから化粧水を重ねたところ、化粧水が肌に浸透するのに時間がかかりました。肌が化粧水を飲み干すようにグングン浸透していく様を想像していたので、少々拍子抜けしたというのが正直な感想です。
それでも根気よく化粧水の浸透を待って肌に触れてみたところ、肌表面はさらりとしているのに内側にうるおいがチャージされたような印象を受けました。
手触りも導入化粧液だけを塗った直後に感じた、つるんとしてなめらかであるのはそのまま。若干メイクのりもよくなったように感じました。
ちなみに、香りはしません。そのため化粧水使用時に癒されたいという方には不向きですが、香りのするスキンケアアイテムはどうも苦手という方でも使いやすい商品です。
(2)保湿力、うるおい持続力は?
肝心の保湿力について、水分量を計測することで検証してみました。
計測には、カネボウの「スマコネ」というアプリと「肌水分センサー」というツールを使用しました。
どうしても肌にチェッカーを当てる際に角度などで誤差が出てしまうので、今回それぞれ3回計測し、その平均値を記録。
顔を左右半分に分け、片側のみに導入化粧液を塗布。それ以外にはすべて同じ化粧品を同じ量だけ塗布しました。また、水分量を計測したのはいずれも頬骨の上辺りで、左右とも同じ場所を計測するようにしました。
導入化粧液塗布直後は洗顔後の何も塗布していない肌から水分量が2%ほどアップしました。その後化粧水を重ねたところ18%アップしました。
一方、導入液を塗らずに化粧水を塗布したもう片側の水分量を計測したところ、洗顔後の何も塗布していない肌から水分量が27%アップしました。
あくまで筆者の持っているチェッカーでの計測結果ではありますが、化粧水の浸透直後でも、「導入化粧液を塗布しなかった方」が水分量が多いということになります。
うるおいの持続力も「差」が出た印象です。すべてのスキンケアを終えた1時間後では、「導入化粧液を塗布した方」の水分量が1%ほどダウンしたのに対し、塗布していない方の水分量は0.1%ダウンに留まりました。
3時間後でも比較してみましたが、導入化粧液を塗布した方の水分量が17%ほどダウンし、塗布していない方の水分量は9%ダウンという結果になりました。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。