Pepperのホストクラブ?
このお店ではPepperをキャバクラやホストクラブのように席に呼ぶこともできます。ただ予約制で、行った時間はもうしめきっていました。
女性2人組がPepperに席に来てもらい楽しそうにトークしていました。もっとイケメンのロボがいたらホストとして稼げる気がします。(イッキして壊れそうですが...)でも、ロボットと相席できなくても、時々店内のNAOというロボットたちが、ダンスのパフォーマンスをしたり、飽きさせない演出が。
(ゆったりしたNAOの動き。さり気なく始まって5分くらいで終わったので気づかないお客さんもいました)
まるでロボットのための日本舞踊のような優雅でゆったりしたダンスでした。そのスローな動きに物足りなさを感じたのか、隣のカップルの男子が「他にはもっとバク宙してるロボがいるよ」と彼女に動画を見せていました。
そうしているうちにワッフルなど運ばれてきましたが、途中までお盆を運びロボットが持ってきてくれて、動線が狭くなると人間が運んでいました。
(杏仁クリームとフレッシュマンゴーのワッフル、1580円。ワッフル生地はひよこ豆をチョイスして健康感に浸りました)
テーブルに置いてくれたのは結局人間の男性でした。おいしいワッフルを食べながら、同じフロアの終活サロンが視界に入り、ロボットではない人間には寿命が来ることを思い知らされます。
改めて見ると人間の店員さんも結構多くて、インカムで「4人席空いてます」と通話していたり、AIやロボットで人間の仕事が減るとか言われていますが、結局人間は必要なのでは?(人間よりロボの方がラクな仕事をしている気もしつつ......) 未来も人間は仕事がある、と少し希望を感じられるお店でした。
辛酸なめ子
1974年、千代田区生まれ、埼玉育ち。漫画家・コラムニスト。著書に、『消費セラピー』(集英社文庫)、『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)、『なめ単』(朝日新聞出版)、『妙齢美容修業』(講談社文庫)、『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)、『絶対霊度』(学研)などがある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。